ふるさとの山々
墨絵のような世界ですね…
愛鷹山(あしたかやま)の裾野に雲が湧き出ています。
後方に見えるのが、伊豆半島
稲
昔ながらの稲架(はさ)
長閑な田園風景が広がっています。
ふるさとは
遠くにありて思ふもの
そして悲しく歌ふもの
以下略
室生 犀星 抒情小曲集より
両親も早くに亡くなっていますので、代も変わり、私を待っていてくれる人はもういません。
家屋敷は引き継がれていますが、知らない人の住む家屋敷と同じようなものです。
若くして亡くなった幼なじみの84才になるお母さんと話をしました。
26才の娘を亡くした長生きの母親と、13才で父親、37才で母親を亡くした還暦過ぎの私。
待っていてくれる人のいない私と、待っていても帰って来ない娘。
『近くにいるのが良い』と言っていました。
黄金色の稲穂
ふるさとにて
今日は私のふるさとのお墓参りに連れて行ってもらいました。
連休中は渋滞が酷くて体力的に無理なので、延期しました。
私は田んぼの風景が好きです。
田起こし、田植え、夏の水田、冬の田んぼ。
みんな好きですが、
特に好きなのは、 わずか半月程の稲刈り前後の風景。
黄金色の稲穂が頭を垂れているのを見るのがとても好きなのです。
田んぼの中に、父や母や、懐かしい人々がいるような懐かしい世界。
幸せだった幼い日にタイムスリップ出来る魔法の空間。
幼い日、父親の作った稲架(はさ)で、逆上がりの練習をして、
田んぼの中に落ちたこと。
祖母や母親とイナゴを捕まえて、佃煮にしたこと。
畦でみんなで食べたお昼ご飯。
懐かしく思い出します。