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参議院選挙終了◆伊能忠敬の測量精神◆謎の2重投票から・・

2010-07-12 20:52:25 | 日記
7月11日(日)に参議院議員選挙が無事終了しました。

選挙期間中、期日前と当日の選挙事務従事者を経験し
そこからのインスパイアで書いてみます。

投票事務処理の煩雑な手順は
地図の「測量技術」なのだと思いました。


◆伊能忠敬の日本地図


開発途上国から日本の国土地理院にやってきた研修生に対し
研修の最初に見せるのは伊能忠敬の日本地図だそうです。

最初はただの地図だと思って特に反応はありません。

ところが
最新の地図を200年前の伊能図に重ねてみると
ぴったり一致するので
留学生たちは「おーっ」と声を挙げて驚くようです。

(伊能忠敬研究会「忠敬と伊能図」1998年より)


◆正確な測量への情熱


伊能忠敬の測量技術の基本は

・一回一回の測定を正確に行うこと
・複数回、あるいは何人かでやって誤差を平均化する
・愚直に地道に根気よくやる

という事でした。簡単な原則なのですが
その原則を長期間にわたって持続できる人は少ないようですね。
正確なデータへのあくなき情熱こそがすべてなのでしょう。


◆デジタル時代の中にあるアナログ精神


本題に戻って投票事務の話ですが

1.「投票のお知らせ用紙」と有権者名簿の対照
→名簿対照係が事務処理

2.「投票のお知らせ用紙」と「投票用紙」の交換
→用紙交付係が事務処理

3.「投票用紙」の記入と投票
→選挙立会人が目視して、開票係が開票処理

この3つの確認作業が事務処理されますが
1~3の作業のそれぞれに必ずミスが生じます。

それぞれの作業では複数の人間がチェック作業を行い
一定時間に「投票のお知らせ用紙」の枚数チェックと
投票用紙の残数チェックを行い随時照合を繰り返します。


◆伊能測量と現代の地図測量から


現在の測量は伊能忠敬の時代よりもはるかに正確なデータが得られます。
投票事務も電子化されたならば正確な集計ができるかもしれません。

ただし、測量のような図形認識のデータ収集と投票が違うところは
データの基本が人間であることです。

データが人間である以上
コンピューターを過信するのも危険だなと思います。


◆謎の2重投票から


今回、私が実際に遭遇した事例です。


ある有権者が「投票のお知らせ用紙」を持ってきました。
パソコンで照合すると
なんとすでに別の投票所で投票済になっていました。

しかし本人は投票した覚えがありません。
その投票記録は一体誰が投票したのか?


真相はいまだ調査中ですが
選挙投票の世界には「ありえない不思議」もあるのです。


◆◆
測量で日本全国を歩いた伊能忠敬であれば一喝ですね

「測量は体力・精神力・地道な作業なのだ!」
「機械を過信せず、愚直に正確を追い求めよ!」


選挙事務従事者は体力と精神力の重労働で
私は
選挙事務から伊能忠敬の偉大さを実感したのです。


測量と選挙事務。何かの参考になれば幸いです。




選挙終了後の今日は代休気分でお休みして
明日から本格的に仕事に復帰しますね♪
ではまた。