フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

新しいもの

2006-12-14 20:04:46 | Weblog
新しいものに出会うと古いものは色あせてみすぼらしく見えるらしい。何気なく見ていた携帯電話、別に欲しくも無かったけど買った。ワンセグ携帯と言うのでテレビ付だという。前のやつより20グラム重くて何ミリか薄い。きれいにテレビは映るのだけどそれがどうしたと言う感じかな。はっきり言ってテレビは見ない。普段から。でもどうせ買うならテレビ付だよね。なんて言われて自分でもふむふむと納得しながら手にとっているからおかしい。家は、パンプがテレビに反応しなくなってから点けはしてるけど見てない。何故って面白くないし、やたら扇動をしかけてくるから。自分達のいき方にはそぐはないものという認識しかないのにテレビと言われるとハードに魅力を感じてワクワクしてしまう。ソフトはラジオが断然好きなのですが。これって面白い現象だね。初めて我が家にテレビがやってきたときのこと国民行事のように今でも覚えてます。それまで主流だったラジオ隅に追いやられみすぼらしくすすけて見えて家の中の一番いい場所にデンと鎮座したテレビの光り輝いていたこと。一家団欒を絵に描いたような家族が確かに存在していました。あの頃見たアメリカのホームドラマが僕らの夢でした。そんな風に価値観を作り上げて導いてくれるものこの先出会えるのかな。単に笑ってごまかしたり、プロデューサーの価値観でしかないドラマを押し付けられても見る気はしない。ただ、新しいテレビには昔の喜びを再現してくれそうな錯覚を覚えてついつい手が出るフェンネル氏でした。
コメント
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