フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Simone Weil encole une fois

2009-05-13 19:36:57 | Weblog
シモーヌ ヴェイユを読んでいると32歳で亡くなった人が書いた本なのによく分からない。分かったつもりにはなれるけど本当のとこが分からない。もう倍近く生きているのにオツムハ半分以下なのかな。でももうシモーヌを読む人はいないだろうから分かったつもりと分からないとでボーっとしていようと思っていたら、新聞の夕刊のコラムに逸見庸さんが定額給付金に寄せて寄稿されてた文にシモーヌヴェイユの言葉が胸に刺さったとあった。某日、薄緑の封筒を前に(定額給付金通知)無意識に浮かんできた言葉をたぐってみた。「わたしたちが所有しているのは、ただ善の模造品の影ばかりである」「低い動機には、高い動機よりも多くのエネルギーが含まれている」言葉が胸に刺さり、断念の沼のカエルたちがいっせいに鳴きやんだ。低い動機、問題はここだ。と結んであった。ウ~ン的確。逸見さんは、シモーヌを理解されているんだとうらやましく思った。しかし、今日、たまたま、月曜日の夕刊を拾いい読んだだけなのに何故、出遭ったんだろう。シモーヌのパワーかな。
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