昨日は雨が降ったので展覧会場に来る人は少なかった。午後からは僕とセッちゃんが当番してた。やっぱり雨はキツイなイベントには。なんて客の入りが少ないコンサートのようなセリフがついて出る。そんな中でどこかの迷路に迷い込んだように若者のカップルが会場に現れた。20と21と言ってったっけ。学生だと言ってた。「どうしたが。こんなとこへくるのはおジイおバアだけで。」とセッちゃんが声をかける。「絵を描いてるから興味があるの」と若い女の子が言う。男の子は大学の理学部でついてきただけとのこと。それからそれから客がいないことをいいことに4人でおしゃべりタイムしてた。女の子はキャラキャラ笑って未来に向かって目がキラキラしてた。可愛い顔したとっても素敵な子だった。男の子は真面目そうな好青年といったところか。ともに知的レベルは平均より上といったところかな。つまり常識はわきまえてるってことだ。そこへ知的レベル最下位のセッちゃんが突っ込む。下ネタとギャグで。笑いの渦が広がって警戒心を取り除いたんだろうか若者が若者らしく彼らの思いを語ってくれた。久しぶりの若者との対話。心地よい若い声。「あんた有名になりよ」とセッちゃんが若い娘に言う。「有名になります」と目をキラキラさせてこの歳に特有の世間を疑わず自分を信じる強い力でその子が答える。いいなぁコレと思っていた。それからファッションの話になって彼らは「アイビールック」なんて言葉もファッションも知らないんだよね。そこら辺のものを無造作に纏ってそれなりの雰囲気を作ってるだけだから僕らの恰好を見て「なんかいい。そのパンツの短さ」って不思議なものを見るように見ていた。そう言えばセッちゃんは半パン。オレは七分パン。これが定番。どこかにアイビーくささを残しているのが俺たちのファッションだから若い子には爺さん婆さんの恰好が面白いのだろう。最後にオレの絵を見てその子が「哲学的」と言った。「分かるんだコイツ」と思ったけど黙っていた。男の子は「せっちゃんか」と帰り際に確認するようにつぶやいたのが印象的。若い人と話すのもいいね。頭がリフレッシュした気分だった。彼らの未来が輝くことを願います。
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