ラジオで聞いたんだけど江川紹子さんがフクシマかどこかの政府の説明会で質問してわかったことが政府や官僚、原発関係者は、最悪のシナリオを想定していないということが分かった。と言っていた。しつこく質問すると「そういうことを言って民衆を煽らないように」と言われたそうな。最悪のシナリオからそれを回避する方法が発見されるんじゃないかな。それが考えてもしていない連中が何をやろうと効果があるとは思えない。奇しくもこの時期「日本沈没」の小松左京さんが亡くなった。日本沈没の最悪のシナリオを見る前に。あれは、まだ学生の頃だった。そんなアホナと思いながら映画を見に行ったことを覚えている。たしか本も読んだ。あれも最悪の事態の想定から回避を狙って復興の希望を感じさせながら終わるんではなかったっけ。小松氏は、40年前に今日のことが想定できたのだろうか。地震と津波だけならもうとっくに復興しているんだけど小松氏が想定しなかった原発事故でまだ復興の兆しすら感じさせない。そしてその最悪のシナリオすら政治家や経済人は想定していないなんて。今日、テレビでフクシマの畜産農家のおじさんがポツント言った。「出荷停止はつらいけど、フクシマが嫌われるのが一番悲しい」と。この言葉は、鉛を飲み込んだように僕の心を重くした。
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