2023年にノルウェーのノーベル賞を受賞したジョン・フォッセのように、現代に活躍する作家たちは、人生の境界性を直感的に捉えており、彼が新たに再出版した2000年の小説『Morning and Evening』(ダミオン・サールズがエレガントに翻訳)では、子宮から地球へ、そして地球から死後の世界へと、一人の人間の旅路をほぼシームレスに進行させます。したがって、これは人生を描写する小説ではありません。それは人生の始まりと終わりについての寓話であり、形而上学的なゴーストストーリーです。2部構成の本は、ホルメン島の家で2人目の子供を出産する女性から始まります。私たちがその視点を持つ父親、オライは、キッチンで心配そうに待っています。赤ちゃんも母親も死ぬ可能性はあるのか?いや、「神は確かにそれを望んでいない」が、オライは「善良な主が支配するのと同じくらい、サタンがこの世界を支配していることを疑ったことは一度もない」。彼の7巻の傑作『Septology』(2019年)と同様に、フォッシーの散文は神秘主義と、より個人的でニュアンスのある有神論に満ちています。オライの心には神が存在することに疑いの余地はありませんでしたが、彼は「彼らが言うように、彼が全能で全知全能であると完全に信じたことは一度もありません。でも敬虔な人々でした」。善良な主がすべてを支配し、すべてを決定するわけではありません。しかし、その日、彼は勝利します。母親は生き残ります。子供は生き生きと健康にこの世に生まれます。オライは彼を父にちなんでヨハネスと名付け、自分と同じ漁師になることを決意する。・・・・これを読んだだけでも面白そう。where we begin and endか。どこかの葬儀屋さんが使いそうなコピーだが、みんなそう思ってることだよね。最近死んだ友達、どこへ行ってるんでしょうね。
海辺の町を歩いていると
干からびた魚の匂いと
温もった海の匂いが混じった塊を
新しい風が向こうへ運んでくれて
息苦しさを和らげてくれる
遠い水平線を見れば
確かに人はここに流れ着いたんだと
白い波が貝殻が囁く
海から出て人は空へと行くのだろうか
朝と夜のあいだに・・・・・・
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