みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ピアノ レクチャーコンサート

2013年11月10日 | ピアノ
ピアノのレクチャーコンサートに行ってきました。
講師はピアニスト内藤晃氏と、マイスター加藤正人氏。
美しく奏でるための秘訣について、幾つかの小品を例にして、説明、実演頂いた。
期待してた以上に興味深い内容だった。

走り書きメモだけど、せっかくなので、残しておきます。

◎トライアングルのパフォーマンス
 ばちで叩いて音を出した後、トライアングルを解放しないと、音は響かない。脱力の重要性。

◎オルゴールのパフォーマンス
 弦の音も、もともとは小さな音。でも楽器の助け(共鳴)を借りて、増幅する。
 (自分でも実験してみたいくらい・・・。)

◎早口言葉のコツ
 口をすぼめた方がうまくいく。ピアノで早いパッセージを弾くときも同じ原理。

◎歌うとき、長い音に息が多く入る。
 音価と息の量を意識する。短い音で頑張りすぎない。

◎ハンマーが弦に辿り着くのは、鍵盤の底の2mm上
 アフタータッチ=音が鳴るポイント。そこから先は、鍵盤とハンマーが切り離される。

◎旋律の輪郭
 コードを構成する音は出していい。周辺の音は頑張りすぎない。

◎平均律の三度(ミ)の音の濁り、音痴なこと
 平均律の三度は、本来の美しい響きよりも、少し高い。音痴。
 だから目立たなくすることを意識しよう。
 基準となるコードから考えて、三度にあたる音は、控えめに、主要なド・ミ・ソの音に溶け合わせるように。 

◎アルベルティ・バス
 有名なドソミソの伴奏音型。目的は和音の持続。発展形はノクターンの左手伴奏。

◎ベヒシュタインの濁らない訳
 低・中・高音で、異なる音色になっている。
 音自体が細く、すっきり作られている。マッチョじゃない。

ちびっ子も多くいたので、子供から大人までをカバーした内容にするため、構成は難しかったのでは・・・。
大人の自分がとても有意義だったので、ちびっ子には難しかったかな?


内藤晃氏のオフィシャルサイト
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/4870/index.html

内藤晃氏の名曲喫茶モンポウ
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/cafe_mompou/

加藤マイスターのブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/acskato/
深い内容で、とても興味深い!

@アートスペース堀江
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テンペスト考

2012年12月09日 | ピアノ
それで、早速、テンペストの3楽章をさらう。
冬の冴え冴えした空気に、テンペストは似合うと思う。

右手と左手が交互に来る音形は「エリーゼのために」に近い。
重なりが少ない分、意外と弾きやすいし・・・。

それにしても、なんて、切なくて美しい旋律・・・。
こういう音楽を作らしめた、ベートーヴェンの運命の過酷さ、不遇を思うとなあ・・・、
何というか、いたたまれなくて、涙を禁じえないですね。
ミューズの神の非情なこと・・・。

せめては、ベートーヴェンの時代に心を馳せ、心を重ね、ちゃんと弾いてやらないと・・・。
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ピアノの貴族と遊ぶ

2011年05月19日 | ピアノ
5月某日
バイオリンの楽譜を物色するため、名古屋伏見のヤマハを訪ねる。
せっかくなので、ぶらり、ピアノコーナーに寄ってみる。
そうしたら、あるではないか!
あのベーゼンドルファーが!
2台の新品ベーゼンドルファー。

時間も少しあったので、試弾させて頂く。
店員さんに声を掛けると、15分ならOKですよとのこと。

1台(MODEL170)は、栗色のマーブルのような音色。艶、光沢申し分なし。タッチも申し分なし。
いつか、中古のものを弾いた時にも感じた、忘れられない、まろやかな魅惑のベーゼン。

そして、もう一台(MODEL200)は、ベーゼン色は少なく感じたけれど、更に高貴さに磨きを掛けた音色とタッチで、まさに極上!
ピアノの貴族と称される訳が、なるほど、よく分る。
(両方とも、1000万円近くする!けれど、確かに、それだけの価値はある)

しかし、同じベーゼンドルファーでもこんなに違うんだなあ・・・。

と言うことで、これを読まれる皆さんも、ヤマハに行ったら、ベーゼンドルファーを体験しましょう!

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宗次ホールのピアノを弾く方法

2011年05月14日 | ピアノ
こういう手もあるんだな!
先日の発表会の舞台となった宗次ホールは、ピアノも、響きも、極上であったのだけど、
そこで行われる大人向けのコンクール。

エリーゼ音楽祭のコンクール
http://www.elise-music.com/festival

これにエントリーすれば、あの音がまた、体験できる?
参加費は、発表会級だけど・・・。

発表会でもないと、こういうホールで弾く機会はないわけで、いい企画だと思う。

中部地区は、まだ申し込み期間中だけど、開催日の7/17は、バイオリンの発表会の時期と重なるから無理だな・・・。


あと、

愛知県碧南市のマラソンコンサート
http://www.city.hekinan.aichi.jp/GEIBUN/zigyo23/6.26marason/boshu.htm

2011年度の申し込みは終わったところだけれど、会場のエメラルドホールはとても音がよさそう。この前、発表会で弾いたノク8を鍛えて、来年度、挑んでみる?
1000円の費用で、素晴らしい音響&スタインウェイを体験できるかも?
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四日市のピアノ会へ

2011年04月30日 | ピアノ
思い出し綴り。
この日は、ピアノ仲間、moreechさんの会へ。
四日市の「なやプラザ」というところで。
廃校の小学校の音楽室で、歓談交えてピアノを弾き合い、和やかな一時だった。
久しぶりにお会いする方もいて、旧交?を温める。
堅苦しい会ではないので、緊張も少なめ。
発表会で酷いことになったアイガットリズムも、崩れは少なめ。
それでも、人前で弾くのは、消耗するのだけど・・・。

自分、弾いた曲
・ショパン「ノクターン8番」
・ロジャース「サウンド・オブ・ミュージック」
・ガーシュイン「アイガットリズム」
・吉松隆「5月の夢の歌」

ヒント1
・緊張の克服の鍵は、呼吸法?

会から戻り、新曲、頑張ろう!という気分になっているのでした。

そう言えば、関西線の鈍行列車や気動車の列車は、ちょっとした旅気分だった。


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手の外科無料相談所

2010年10月30日 | ピアノ
今週、急に寒くなってきて、腱鞘炎ぎみの左手小指にとっては、受難の季節到来・・・。
いいかげん、この小指、何とかしたいなと思って、ネットを徘徊してたら、
「手の外科無料相談所」なるサイトを発見。

http://hand.raindrop.jp/index.htm

メールしたら、けっこう親切に相談に乗ってもらえました。
セカンドオピニオンとして、いいかも?

それで、さあ、手の外科へ!と思いつつ、この2週間ほど、左手の練習を控えていたら、とても調子がよくなってしまう。
これでは、病院に行く意味がないなあ・・・。

軽度の腱鞘炎が、全快しないのは、こういう所に原因があるんですね・・・。
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2010ピアノ会(春~夏)

2010年05月29日 | ピアノ
思い出し綴りです。
ピアノ会の後、風邪をひいてしまい、
気力が湧かず、更新が遅れました。

今回も、永らくお付き合い頂いているピアノ仲間にお集まり頂いて(遠くは埼玉県から!)、
8名にて、ピアノを弾き合いました。

スタインウェイのフルコンは、音色よし、タッチよしで、やはり素晴らしい弾き心地。
深みのある音色、指先に感じる複雑な倍音の感触・・・。いいなあ!

自分の演奏は、もともと成功率が低く、失敗するかな?と思っていた箇所は
ことごとく失敗し、またしても、本番の弱さを露呈。
音抜け、ミスタッチは数え切れず、でも、演奏停止は、1回だけで済んだはず。
まあ、上出来の部類でしょう。(←低い目標)

弾いた曲は(予行練習どおりだけど・・・。)
・リチャード・ロジャース(松山祐士編曲)「サウンド・オブ・ミュージック」
・バッハ「6つの小前奏曲 第1~3曲」
・ガーシュイン(羽田健太郎編曲)「アイガットリズム」
・ニーノ・ロータ(石川芳編曲)「ロミオとジュリエット」

今回のように、余裕をもって弾ける曲がプログラムにあると、音色を楽しめていいですね。

あと、自分の紹介した曲を気に入って頂いて、楽譜を所望されるのが、けっこう嬉しかったりする。
クラシックと違って、ポピュラーの曲は、あまたある編曲の中から、これは!という編曲を
見つけるのは、けっこう難しい。
こういう会は、いい編曲に出会う絶好の機会なのです。
(自分の弾いたガーシュインも、仲間の紹介で気に入ったのでした)

自分のような草の根ピアノ弾きの存在意義は、こういう、ポピュラーのいい編曲を
紹介するようなところにあるのかもしれない。

それにしても、いい仲間に恵まれて、そらみみ、幸福者です。

次は、また、半年後ぐらい先かな???
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ベヒシュタインのホフマン・トラディション

2010年05月22日 | ピアノ
今日は、ピアノの試弾に行く。
弾いたピアノは、ベヒシュタインのホフマン・トラディション。

・タッチ
まず、ピアニシモの出しやすさに驚く。
ピアニシモの更にピアニシモも出せそう!
今まで、いろんなピアノを弾いてきたけれど、なんて弾きやすい!
アクションの作りは極上だと思った。

・音
音は、形で表現すると、長方形の平たいイメージ。
とてもよく輝いていた。
あと、特に高音部は、1つ1つの音が、「私、こんなに綺麗な音なんだよ!」って主張してるように聞こえる。
想像していた、丸っこい艶のある音でもなく、木の香りのする音でもなく、
ちょっと意外。

・鳴り
自分は、フォルテシモで、ガンガンに弾くのは苦手なので、音の鳴り具合は、よく分からないけれども、普通の部屋に置くには、十分かな・・・。

あと、調律師さんに気になる点を確認
・トロピカルな日本の風土に耐えられるのか?
 →問題なし。理由はちょっと書けないけれど・・・。
・床の補強工事は?
 →いらない。重量300kg。1本の足に100kgは、大人2人の体重なので。
・居間に置いていいのか?
 →鍋料理の時の水蒸気の直撃はないように、離して置けば大丈夫。
  どうしても気になるなら除湿器を置けばよい。
どれも、まあ、そんなに神経質にならなくてもよいとのことでした。

・結論
価格以上の価値がある、素晴らしいピアノ。
とにかくアクションの優秀さに惚れてしまった。







ただ、このピアノ、かなり人気が出てきしまっているらしく、
(国産のものと違って、製造される台数が桁違いに少ない・・・)、納期がどうなるか?が一番の懸念点でした・・・。

ん~、いいピアノだ!
(自分にはもったいない・・・)

@アートスペースホリエ@岐阜県多治見
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初メシアン

2010年03月20日 | ピアノ
パルティータ、メシアン、ハンマークラヴィーア・・・。
なんとなく、曲目が気になって、聴きに行ってみる。
李 鮮花(りそな)リサイタル。

あどけなさも残る若いピアニストさんだった。
可愛らしい容姿からは想像もつかない、豪快なフォルテシモ、怒濤なフーガ。上手いなあ・・・。
表現、悪いけど、一瞬、演奏マシーンを思い浮かべてしまう。

一番印象に残ったのは、メシアン。
「父のまなざし」。静かに刻まれてゆく繊細なピアニシモ。不思議な色彩が神秘的に移ろってゆく・・・。いい曲!
「喜びの聖霊のまなざし」は、なっ、なんなんだ、これは!
神の喜びは、熱狂的すぎて、人間の理解を超えている?音の饗宴?圧巻・・・。
この独特の不興和音、好きな人は、むっちゃ、好きなんだろうな・・・。

ハンマークラヴィーアソナタの3楽章は、少し、うとうとしてしまい・・・、4楽章は、ちょっと冷やっとする。
アンコールの曲、平均律1番プレリュードに朝鮮の民謡のメロディーかな?が重ね合わされた曲も印象的。

素晴らしい演奏を、ありがとうございました!
ん~、でも、ちょっと疲れたかな・・・。

============
李 鮮花ピアノリサイタル
・バッハ「パルティータ4番 BWV828」
・リスト「オーベルマンの谷」
・メシアン「みどり児イエスに注ぐ20のまなざしより
  1.父のまなざし  10.喜びの聖霊のまなざし」
・ベートーヴェン「ピアノソナタ29番 ハンマークラヴィーア」

@電気文化会館ザ・コンサートホール

============
(追記)
お風呂で、「喜びの聖霊のまなざし」の印象について、ぼおっと考えていたら、発見!
「太陽の中の核融合反応の様子を表したような音楽」が相応しい。
これにて、一件落着。
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2009年の収穫(ピアノ)

2009年12月31日 | ピアノ
今年も残すところ、あとわずか。
大掃除?(中掃除?)も終えて、多少は清々しく新年を迎えられるかな?

今年も、ブログを覗いてもらえる皆さんの励ましのおかげで、諸所充実していた。
ありがとうございます!

今年もお約束の振り返り記事をば。

●ピアノ
ピアノ会、3回開いて、多くの仲間に集まって頂けたこと、ありがたかった。
牛歩のチェルニー40も、ラスト2曲。ついにカウントダウン。2004/1月に始めて以来、足掛け6年。感慨深い。
(まだまだ、最後の難関40番が待ち受けているのだけど・・・)
いろいろ弾いた。充実。
 ・ベートーヴェン「月光ソナタ3楽章」に手が届いた!
 ・バッハ(エゴン・ペトリ編)「羊は安らかに草を食み」
 ・ショパン「マズルカ41番op.63-3」
 ・ガーシュイン(羽田健太郎編)「アイガットリズム」
 ・シューベルト「即興曲90-3」
 ・ラフマニノフ(コチシュ編)「ヴォカリーズ」
 ・ニーノ・ロータ「ロミオとジュリエット」
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