みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

六甲ミーツ・アート2018芸術散歩(前編)

2018年09月15日 | 絵・写真・美術館
そして、久しぶりに六甲山へ。
生憎の天気のおかげなのか?休日なのに、人が少なくて、落ち着いて鑑賞できる。
印象に残る、芸術散歩だった。
こんなに面白い催しが、数年前からやられていたとは・・・。

さわひらき/absent
@風の教会
さぁ、物語が始まる。


おしゃまなユンボ/大木土木とミツヤ電機
ユニークなハート!


畑になる/人 /木村剛士


色相の船/森太三


大宮エリー/とある未亡人の館
この展示は、とにかく泣けてきてしまって、困った。
時間をかけて育まれる愛、失われる愛。
愛は、何気ないものすべてに深みを与える。


久保寛子/やさしい手
ありえない。
けど、あってもいい。
水面の鍵盤にタッチしているような・・・。
どんな音が鳴るのだろう?


平井里奈/陶の庭


小さいもの同士、微笑ましかった!
個人的にはフォト大賞。


志茂浩和/向き合う人
結局、皆、何かに隔てられているような・・・。


六甲枝垂れ
霧の頃もいいけれども、天気のいい日に再訪したいなあ。




松陰中学校・高等学校美術部/それゆけ!てんしろうくん


葉栗里/そのさきに


祈る姿かもしれない。


釜本幸治/浮標 淡い寄る辺


中﨑透/color or white
自分も、ついつい、色眼鏡で観てしまっている・・・。


照沼敦朗/ミエナイ ノゾミちゃんとユウモクセイ
欲望に形があると、このように醜いのだろうか?


笠井祐輔/動物たちも景色を見てる
この数時間後、この作品が壊される事件が起きてしまう・・・。

どれも印象深い。
芸術・アートとは何なんだろうか?
アートと似非アートを隔てるものは何だろうか?と、この頃よく思う。
人の心を動かすもの。
何かを乗り越えること、創意工夫。
気付いていない、見えないものに気づかせてくれること。
世界の豊かさ、思い込み、誤解・・・。

ただ、綺麗、美しいだけのものには、心は動かされないし、すぐに薄れる。

空間芸術(インスタレーション)が、どんどん興味深くなっていく、今日この頃。

時間の関係で見逃した展示があるので、会期中、もう一度、訪ねよう!
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ALI PROJECT芸術変態論ツアー

2018年09月14日 | ライブ&コンサート
夜はALI PROJECTのライブへ。

自分としては全くの未踏の領域で、ちょっと怖いもの見たさもあり、初参戦。
過激なイメージが先行してたけど、心配するようなことはなくて、宝野アリカさん、お茶目な方で、親しみが持てる。
律儀に、新譜「芸術変態諭」の全曲を歌われて、予習した甲斐あって、自分のような新参者でも楽しめる。
中央、前席2列目のいい場所だったので、いろいろと目を奪われる。
お客さんも、スタンディングになることなく、皆さん、行儀よく聴かれていたっけ・・・。
音は、無意味に不快な低音が、ちょっと嫌だったけれど・・・。
ヴァイオリニストお二人は、とてもクール。
ドラァグクイーンには興味がないので、ノーコメント。

芸術変態諭の楽曲も、皆、とてもメロディアスで、耳に残りやすい。
ある意味、親切。
特筆すべきは、クラシック音楽からの引用が、こんなの有りか?と思わされる感じで出てくる点。
Track2. Tailor Tの変身譚 には、メンデルスゾーン「ロンド・カプリッチオーソ」とドビュッシーの「夢」が現れて、
これが違和感なく、1曲のパーツとして収まっている。
全曲をアレンジして使うような、ありふれたやり方ではなく、ある数小節だけ、持ってきて、縫合されていたりする。
とても巧み。素晴らしく技あり!と感心してしまう。
クラシック音楽のモチーフが、見事に変態(メタモルフォーゼ)している!
アリプロのの音楽に捕らわれるのは、こういう仕掛けもあるからな?
恐るべし、片倉三起也氏。

クラシック音楽は、音楽芸術の規範には違いなく、バロック~古典~ロマン派の大作曲家たちが築いた、峰が高すぎて、未だ乗り越えられないように思うけれど、新しい芸術の世界に至る一つの突破口かもしれない?と思ったりもする。

自分の知らないクラシック音楽も、いろいろ盛り込まれているはずで、
クラシック音楽に造詣が深かったら、もっと楽しめるだろうに・・・。
(このアルバムでは、恐らく、ディニク「ひばり」、スメタナの「モルダウ」は、使われてるはず・・・。)

絵画的には、ダリの絵が面白いと思えるなら、アリプロは面白いと感じる気がするけれど・・・。

同じ大阪で、時を同じくして、遊佐未森さんの30周年記念コンサートが開かれていて、
後ろ髪引かれる思いはあったけれども、得難い経験だった。
何事も経験!

それから、ゴスロリに身を固めた女子率は、もちろん自己新記録で、印象深いライブだった・・・。(笑)



@なんばhatch
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プーシキン美術館展

2018年09月14日 | 絵・写真・美術館
次なるは、中之島、国立国際美術館のプーシキン美術館展へ。





平日の午後は、人も少なくて、ゆっくり鑑賞できる。
大好きなコローの作品も展示されていて、詩情の感じられるコローは、やっぱりいい!

目玉のモネ「草上の食卓」

印象派に踏み出す前の、若き日のモネの傑作。
まさしく「夜明け前が一番美しい」!
一瞬、アニメーションの世界に迷い込んだような錯覚に陥ってしまう・・・。

プーシキン美術館の収蔵品数は、エルミタージュ美術館に次ぐ、世界2位だとか・・・。

常設展では、かねてから気になっていた南桂子さんの作品もあって、初対面!
独特にデフォルメされた少女の姿や、そこに漂う詩情は、とても好き。


ミロ?


天気は生憎だったけれど・・・。

ここも、また、訪ねてみたい美術館だな。
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絹谷幸二 天空美術館

2018年09月14日 | 絵・写真・美術館
この日は、関西ミニ旅へ。
まずは梅田スカイビルの絹谷幸二(きぬたにこうじ)天空美術館へ。

絹谷氏の作品は、奇想天外で躍動感があって、元気な大阪のイメージとピッタリ。
熱のこもった迫力が伝わってくる。
想像力の大切さ!
3Dの映像も見事!思いの他、楽しめた。
なんだか、元気になる!

それから、氏の主張する維摩経(ゆいまきょう)の不二法門(ふにほうもん)の教えは、興味深い。

WikiPediaより
「不二法門とは互いに相反する二つのものが、実は別々に存在するものではない、ということを説いている。
 例を挙げると、生と滅、垢と浄、善と不善、罪と福、有漏(うろ)と無漏(むろ)、世間と出世間、我と無我、生死(しょうじ)と涅槃、煩悩と菩提などは、
 みな相反する概念であるが、それらはもともと二つに分かれたものではなく、一つのものであるという。」

芸術だけでなくて、何事でも、この考え方は、大切だと思う。
これが、一番の収穫かな?


併設のカフェにて



http://www.kinutani-tenku.jp/

幸先よし!

~番外編~

空中庭園は、先日の台風の影響で点検中で、入れない。
致し方なし。また次回に!


スカイビル地下のお好み焼きの「きじ」でお好み焼きを頂く。
ここは、本当に美味しかった!
自分のような素人は、つい、欲張って、モダン焼きにしがちだけど、
そばが入っていない、お好み焼きの方が美味しい!
ポイントは、こんにゃくと大葉?
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