みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ピアノの先生と音符の仮説

2005年08月31日 | ピアノ的雑感
昼休み、後輩とランチをしながら、趣味の話から、めずらしくピアノの話となる。
彼の彼女がピアノの先生なのだそうだ。
それで、その彼が、ぼそっと「ピアノの先生って、きれいな人が多いですよね」。
むむむっ。これは、昼間から、のろけ話であるか・・・。と半分聞き流していたのだけど、
帰りの電車で、この話を思い出して、確かに当てはまっていることに気づく。

きれいかどうかは人それぞれとして、ピアノの先生(and ピアノの先生級にピアノが上手な人)には共通する独特の雰囲気がある。これはYES。(あくまで一般的な傾向として)

特徴的なのは、やっぱり目だろうか?クリックリッとしてて、知的でチャーミング。独特の光を発してる先生が多い。

恐らくは、長い年月、毎日何時間もピアノに向かって、きれいなピアノの調べに身を置いてきたことが影響しているのだろう・・・。

しかし、それだけでは、つまらないので、大胆な仮説1。

仮説1)来る日も来る日も、楽譜の丸い音符を見ているから、目がピアノの先生的な独特の丸っこい形になる。すなわち、ピアノの先生の目と音符の丸は相似である。

ん~。多分、却下だな・・・。探偵ナイトスクープに調査依頼を出すか?
人間も動物も好きなものに似る本能があるのだけど・・・。
(ペットと飼い主は似るし、長年、連れ添った夫婦だってそうだ。)
(仲が悪いと似ないわけで、ある意味、怖い・・・)

音符が丸ではなく、四角形だったら、ピアノ教室の雰囲気は、ちょっと角張ったものになっていたかも?と、そんなどうでもいいことを考えられることに感謝しつつ、8月もおわり。
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星座の話、水着

2005年08月30日 | 俳句・短歌
風涼し 星座の話 犬にして
(前原市 波多江敦子)

水着きて 縦縞太く なりにけり
(豊中市 鈴木ひさみ)

「悲しみよこんにちは」読む 水着かな
(長野市 木原 登)

青春を 病みて水着の 記憶なし
(宇部市 谷藤弘子)

戦争が廊下の奥に立っていた
(渡辺白泉)

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この週末、録画してた放送を見ていた。8/16分の放送で印象に残った句。
「風涼し」の句は、たいへん気に入った。好みだ。このほのぼのとした雰囲気。愛らしいワンちゃんと、満点の星空、涼しい夜風が吹いてきて・・・。素敵な情景。現代のメルヘンだ。とてもいい。番組でも特選だった。
「縦縞」の句も、お茶目な太りっぷり。

あと、この放送のゲストの窪島誠一郎さんが、たいへん雰囲気の良い方だった。
「自分は形容詞の塊のような男」「俳句は一汁一菜の芸術」などと気さくに語られるのが、いい感じ。
窪島氏が館長をされている長野県上田市の美術館、無言館は一度、行ってみたいなぁ。
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夏の思い出~御来光

2005年08月29日 | 
夏山に時留まりて日は昇る
(そらみみ)

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雲海の彼方、見事な御来光(ごらいこう)だったのだ。
山に登る目的の何分の1かは、この光景に会うため。
晴れそうな日にいっても、きれいに御来光が望めるとは限らない。
運がよかった。

手前は常念岳(2857m)(日本百名山)

今日は夏の終わりを感じさせる涼しい一日でしたね・・・。
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雪原譜~ハルダンゲル~リズム

2005年08月28日 | 絵・写真・美術館
この前の東山魁夷(ひがしやまかいい)の展覧会で、へぇ~と思ったのが、「雪原譜」という作品。
遠くノルウェーはハルダンゲル高原の風景を描いたもの。
絵に添えられた次の一文を読んで、なるほど!と思った。
 「雪の高原に並び立つ針葉樹の群れ
  白と青の明快なコントラスト
  そこに自から喜びのリズムが生まれる」
そう、画伯は、この雪の広がる野原に線をなして並ぶ木々を前にして、白い譜面に並んだ音符をイメージしたんですね。改めて言うまでも無く、素晴らしい発想、感受性だと思った。しかし、

 ・リズムって何?
 ・リズムがあるとどうして、楽しいのだろう?
 (↑我ながら、小さい子供みたい・・・)

ちょうど一年前、ハルダンゲルバイオリンという民族楽器を知って、その豊かな響きがお気に入りになっていたので、「ハルダンゲル」のキーワードで、音楽と絵画の世界が繋がったのでした。

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雪野原 木立踊りて 音符舞う
(そらみみ)

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●レッスン 絵として覚えられる?

2005年08月27日 | ピアノレッスン
今日はレッスン。今回のチェルニーは好きな曲だったので、一発合格を目指したのだけど・・・。

・ハノン40番 半音階
短3度・・・弱点が克服できてない。速く弾くと右と左が揃わない。左手の手首が下がっているために、上下の無駄な動きが入るのが原因。親指を立てて、スムーズに弾けるように。
長3度・・・○。鏡の右左の関係で、弾き易い。
次回は、レガートのための特別練習、42番のアルペジオ(減7)練習も。

・チェルニー40-21
右手の練習。いい曲。一発合格は駄目だった。いきなり譜読み違い(64分音符を32分音符と取り違えていた)で調子が狂ってしまう。拍ごとの音の塊が切れないように!繋がって、繋がって!

・ショパン「ノクターン10番Op32-2」
80点ぐらい。まだ止まらずに弾けない。とにかく止まらずに弾きたい。練習でも止まらずに弾ける確率は50%未満。
音の動きが激しい中間部で、暗譜はがれの不安が、つきまとう。さりとて譜面を見ながらではミスタッチばかり。先生からは、譜面を写真のようにして覚えることを勧められるけれど・・・。
写真が問題の暗譜はがれ恐怖地帯の4小節。(悪戦苦闘の見苦しい書き込み、すみません)脳みそに丸ごとコピーするコツなんてあるのだろうか?

ちなみに、80点は、少しつっかえるけれど、個人的に弾いてて、十分楽しいレベル。たいがいの曲は数ヶ月の練習で、このレベルまでいけそうだけど、問題は、その後。緊張する人前でも、つっかえずに弾けるレベルになる方程式、必勝パターンが欲しい。もう一分張りだけど、撤退したくない・・・。

レッスン後、先生との雑談でグレード(ピアノの資格)の話が出る。自分のレベルでも5級などは、努力次第では可能性があるらしい。でも初見演奏やら即興演奏やら、話を聞いていると、はるか雲の上のことのよう。
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月見豆は親戚

2005年08月25日 | 俳句・短歌
青青と 枝豆茹でて 一人かな
(東京都板橋区 鈴木敏子)

月見豆 うぶ毛に光 受け止めて
(近江八幡市 西川由紀子)

枝豆や 畦にかがみし 母のこと
(和泉市 保積山悟)

枝豆の 緑のちから 体内に
(和歌山県印南町 高橋信子)

夜叉舞や 舞い崩れては おらびつつ
(高柳重信)

8/24(水)NHK俳句より
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・「一人かな」の句。客観的に見てるだけで、寂しさを訴えるだけの句になってないのがいい。
・「月見豆」の句。「月見豆」という言葉、いいですね。「そらみみ」からすると「そら豆」は兄弟で「月見豆」は従兄弟かな?親近感が沸く。月光に輝く緑の枝豆のうぶげがとてもきれい。
・「畦」の句。ミレーの落穂拾いの絵を想像した。
・「緑のちから」の句。「緑のちから」という表現が好きだ。太くて、生命が詰まってそう。
・「夜叉舞」の句。「おらぶ」という言葉、初めて知った。「泣き叫ぶ」「大声でさけぶ」だそうです。舞の動きが見事に表現されてる。
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スーパーピアノレッスン、スケルツォ2番

2005年08月24日 | ピアノ
昨日のNHK教育のスーパーピアノレッスン、先週に続き、スケルツォ2番。
この曲は今、密かにさらっているので、とても興味深く見ることができた。

まず感じたのは、本当に1年後、この曲が弾けるのだろうか?という疑問。
中間部のラストとコーダの熱狂的な饗宴は本当に弾けるようになるのか?

あとルイサダの演奏は、やっぱりお洒落だ。それでいて、嫌味じゃない。
フランスのどことなく乾いた雰囲気が、感情に溺れてダラダラになってしまうのを防ぐのかな?かなり好みである。

それと、番組を見ていて、ルイサダの口からは本当にいろんな具体的なイメージが出てくるのだけど、これがたいへん面白い。

「火山の中のドラマのように」
「アルデンテのパスタのようにしなやかに」
「本をバシッと開くように大胆に!」
「胸のときめきを伝えるように優しく」
「君が発見した素晴らしい何かを伝えようとすると演奏が変わる」
「2回目は慎み深く」
「ロマン主義の最高潮、爆発して」
「肝心なのは熱狂」
「最後は失敗しても拍手でバレません」
などなど(一部、僕の思い込みがあるかもしれません)

ただなんとなくロマンチックに!ではなくて、やりたい具体的なイメージがあるから、それぞれの楽句がくっきり鮮やかに浮かび上がるのだと思う。

生徒役のピアニストさん、かなり小柄だと思うのだけど、手の大きさはどのくらい?
低音のフォルテシモには、男女の違いが、現れてたなぁ。でも、さかんにニコニコ頷く様子、たいへん好感が持てる。

自分がこの曲をさらいだして実は3ヶ月経過。(週末だけだけど)
繰り返しが多いので、(第1主題×3、第2主題×3、中間部×2+1、コーダ)コーダを除いて、ほぼ、さらい終えるところ。そろそろ最難関コーダにも取り掛からねば。かなりゆっくりのテンポだけど、毎週、少しずつ弾ける部分が増えてゆくのが、とても楽しいのだ。
スケルツォ2番には幻想即興曲と同じような、とてつもない魔力を随所に感じるので、魔法がとけるまでは、いける所までは行ってみよう。
(魔力と言うのは、アンデルセンの童話に出てくる魔法の赤い靴的な、とにかく弾かずにはいられない気分になることです。)
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東山魁夷展 ~森の記憶?~

2005年08月22日 | 絵・写真・美術館
昨日、メナード美術館の東山魁夷(ひがしやまかいい)展に足を運ぶ。
静かに心落ち着く風景画の数々、けっこう、好きだ。
画伯の日本の美しい自然を愛でる穏やかな気持ちが伝わってくる。
山も木も、雲も霧も、月も雪も、皆、美しい。

個人的には先々週訪れた奥穂高岳を題材にしたもの、遠くノルウェーはハルダンゲル地方の風景画(ハルダンゲルバイオリン繋がり)などは、たいへん興味深い。またいい風景画は、写真のお手本にもなるので、山の写真の勉強にもなるんですね。
(他、音楽ネタとしては、モーツァルトやザルツブルグの雪の古城なども・・・)

そうそう、森の木々の絵を見ていて、あることに気づいた。
画伯の描く絵の深く淡くとらえどころのない木々の美しさは、オーケストラの深い響きに通じるということに。
倍音豊かなオーケストラの音の形をオシロスコープ?で見てみると、森の木々に通じる相似形が現れるのではないだろうか?

オーケストラの楽器のほとんどは、元を辿れば「森の木々」。
「木」に潜んでいた美の素が「形」や「音」になって現れてくる。
きっと、切り口(視覚か聴覚)が違うだけなのだ。と思ったりもする。(そらみみの仮説1)

そもそも木や森を美しいと感じるのは、森の中で進化してきた人間の遥かな記憶、遺伝子に刻まれた記憶が成せる業なのだろうか?

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日経新聞で盛んに広告が出てるせいか?こじんまりした美術館にしてはなかなかの人出でした。駐車場、苦労した。

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このあたりの美術館、近くに行くことがあれば、立ち寄りたい。

東山魁夷せとうち美術館
長野県信濃美術館・東山魁夷館

東山魁夷、お薦めです。
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遊佐さんライブ、申し込まねば!

2005年08月21日 | 音楽
そらみみのお気に入り、遊佐未森(ゆさみもり)さんのライブが申し込みの時期になりました。今年は、ピアノソロにて全国を回られるとのこと。

例年は、東京、名古屋、大阪の公演が多いので、地方の方には朗報ですね。
バンド構成の賑やかなライブよりも、しっとり静かなピアノ弾き語りスタイルの方が、好みかな・・・。楽しみ。楽しみ。

インターネットでの先行予約申し込みの受付は8/23まで。そらみみは、ファンクラブ会員なのに、優先予約を忘れていたため、慌てて申し込むことに・・・。(ドジな奴)

和やかで心温まる遊佐さんの音楽、お薦めです。
遊佐さんのオフィシャルサイトはこちら

(写真は、永久保存版?の一昨年のカレンダーにご登場頂いた)
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葉月後半ピアノ事情

2005年08月20日 | ピアノレッスン
今日はレッスンではないけれど、たまにはピアノの週次報告。

今週は、そこそこ残業の毎日で、ウィークデーは、練習の気力がまるで沸かない。
たいていが、ハノンとチェルニーで力尽き、少し余力があれば、ノクターンの左手だけ弾き。
弾かない日もあり、弾いても1時間弱といったところ。
本日、せっかくグランドをレンタルして弾きに行くも、弾けん。弾けんなぁ・・・。

・ハノン40番 半音階
短3度・・・右と左が揃わないんですね。長3度、オクターブでは大丈夫なのに?何故に短3度だけ揃わぬ!
長3度・・・鏡の右左の関係で、至極弾き易い。
レガートのための特別練習・・・難しい。手に馴染まない。困ったなぁ・・・。

・チェルニー40-21
右手の練習。短調でメロディアスで、20番に比べると、はるかにとっつきやすい。いい曲。
だけど、この曲、スピードを出すと、難しくならないかな?とりあえず来週のレッスンで、格好はつきそう。

・ショパン「ノクターン10番Op32-2」
ウィークデーの左手だけ練習の甲斐なく、進歩しないなぁ・・・・

そらみみの切なる願い、止まらずに弾かせておくれ。ショパン様
(そらみみ)

なのに、
次の曲をあれこれ、譜読みなどしてるんですよね・・・。集中力がないというか、節操がないというか。
ノクターン8番、なんていい音なんだ!とうっとりし、
1年計画のスケルツォ2番は、なんて格好いいんだ!と感激し、
ガーシュインの「I got rhythm」も、なんて楽しい曲なんだ!とわくわく。

自分の場合、譜読みをしながら、少しずつ弾けるようになってゆく時が、一番、楽しそう。
早くノクターン10番が弾けるようになって、次の曲にかかりたいぞ!
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