みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

シューベルトのソナチネ

2015年10月15日 | ライブ&コンサート
この日は知人のヴァイオリンリサイタルだった。
演目が興味深く、聴きに行くことにする。
久しぶりのクラシックのコンサート。

それぞれの大家たちの個性が感じられて、そうだったなあと思いながら聴く。
特に、シューベルトのソナチネは、大好きなアルペジーネ・ソナタを思わせるものがあって、収穫だった。
シューベルトの憂いはとても好き。

自分のような初心者にも手が届く、シューベルトのヴァイオリン曲はないもんだろうか???

それにしても、こういう世界に近づこうとしているなんて、とんでもないことを試みているなあと思う。

時々は、クラシックのコンサートも楽しみたいなあ。

=====
森悦子ヴァイオリンリサイタル
モーツァルト/ソナタ 第32番 変ロ長調 K.454
ベートーヴェン/ソナタ 第4番 イ短調
シューベルト/ソナチネ 第2番 イ短調
ブラームス/ソナタ 第3番 ニ短調

(アンコール)
シュニトケ/古風なスタイルによる組曲からのメヌエット
クライスラー/ウィーン小行進曲
 さすがクライスラー!
=====

@電気文化会館コンサートホール

Schubert violin sonata no. 2 in A minor D385
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雨の岩手へ(その3)~早池峰山

2015年10月13日 | 
そして、3日目も予報は、曇・雨。

岩手山は諦めて、太平洋側の早池峰山(はやちねさん)なら、少しはいいかも?
と思い、行くことにする。


途中の、早池峰のダム付近にて


登山口に着く前、途中の林道で、ガスの中になってしまう。


しっとりとした風情の紅葉もまた良し。


悪天候だったけれど、随所に標識があって、迷うことはない。



早池峰山、山頂の宝剣?
早池峰(はやちね)、とても美しい響き!
夏の高山植物のシーズンは、素晴らしいんだろな!

その後、天気が更に悪化する。
みぞれまじりの雨の中、猛烈な風が吹き荒れる中、ひたすら下る。
風に乗って、空を飛べるかもしれないとも思う。

途中、随分冷えて、手が凍えてしまう。
凍えて手の感触がなくなって、ザックが開けられない。
服のボタンが掛けられない。
ハシゴで降りる時、力が入らない。

そうか!
トムラウシで大量遭難事件があった時、せっかくの防寒具を着ることなく
倒れていた遭難者がいたと聞くが、そういうことか!と合点が行く。


双子の虹

文字通り、雨にも負けず、風にも負けず、山を下りて、
温泉で、息を吹き返した後、花巻にて。

虹の上に、もう一つ、うっすらと虹。
二重の虹を見たのは、初めてだった。


宮沢賢治の学校にて
最近の体験型の施設は、万華鏡の効果を狙った出し物が多いかも?


我が友、ゴーシュ


まあ、良しとしよう!


名古屋の夜景は素晴らしかった!(写真は、しょぼいけれど)
今回の旅で、一番、美しくて、感動した。
名古屋はすごい街だった。

大都市の夜景は、意図しない美しさの最たるもの。

人は、夜景を美しくするために、頑張って働くのでもなく、灯りをつけるのでもないけれど、
それらが集まったものを空から眺めると、
満天の星空に勝るとも劣らない、宝石を散りばめたような美しさが現れる。
意図しないところに美は現れる・・・。

名古屋空港は、市街地の中にあるので、夜景の美しさでは、セントレアよりもポイントが高いかも???


おしまい。





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雨の岩手へ(その2)~三陸へ

2015年10月12日 | 
翌日も内陸部は雨・曇りの予報。
朝、起きたら、星が出ていたので、期待して、岩手山の登山口まで行ってみたけれど、
雨が降り出して、山登りは断念。

三陸の方は、まだ天気が良さそうなので、ぶらっと行ってみることにする。

途中の岩泉町、龍泉洞へ。
日本三大鍾乳洞とのこと。


龍泉洞の地底湖


鍾乳洞の中は、登ったり、降りたり・・・。



残念がら、鍾乳石の美しさは、秋芳洞には及ばず・・・。


太平洋だ!


北山崎


三陸の荒ぶる海の掟かな・・・。


辛うじて、雨は降らなかった。


鵜ノ巣断崖にて

ここは田野畑村で、
なんだか、聞き覚えのある村・・・。

思い出した!

吉村昭「梅の蕾」の舞台になった土地!
あの話は、泣けたなあ・・・。

ここは、吉村昭ゆかりの土地だったか・・・。

北三陸沿岸では、時折、仮設住宅や新築の家々を目の当たりにする。
人口密度は、とても低い。
複雑な心境。

遠い幻影 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋



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雨の岩手へ(その1)~八幡平

2015年10月11日 | 
記事を書くのが遅れてしまったけれど、イーハトーブの土地を訪ねたのでした。

しかし、訪ねた3日間は、すべて天候不良で・・・、ほんと、残念だった。
秋の青空と紅葉の山旅を楽しみにしてたのに・・・。



生憎の天気のイーハトーブの地、花巻にやってきた。


雨の中、やむなく訪ねた、宮沢賢治記念館も、はやり雨の中。


やっぱり北国。
下界も、紅葉が来ていた。


雨のイギリス海岸


厠もイーハトーブ仕様?


雨雲レーダーの予報で、昼の2時間だけ、雨雲が切れそうだったので、急遽、八幡平(はちまんたい)へ。
山頂に、ほんとうに大きな池が広がっていて、こんなのは初めてだった。


小岩井農場の近くで。
本州っぽくない。
なんとなく、美瑛を思い出す。

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古代への情熱

2015年10月10日 | 
こちらも、ようやく、読了。
考古学のロマンを描いたマスターキートン(漫画)のファンとしては、必読の書と思われ、
長らく、読もう、読もうと思っていたので、ほんとうに、ようやくだった。

若い頃の貧困に負けず、驚異的な語学の才と商才で、巨万の富を手に入れ、
ホメロスの叙事詩を事実と信じ、トロイ発掘の夢を成し遂げてしまったシュリーマン。
無茶苦茶だけれども、憧れてしまう・・・。

発掘の現場を読んで思い知らされたこと。
真実に「好き」ということは、あまたの苦難をものともせず、
突き進めるということ。

あと、記憶力は、鍛えれば、鍛えるほど、伸びるということ。
これは、きわめて重要!
ピアノの暗譜も、諦めるには早いだろう。

それぞれの言語には、その言語特有の美しさが備わっていると思うけれども、
シュリーマンは、その美しさを、十数カ国語も、体感できたということで、
まさに言語世界の旅人だったのだ。
シュリーマンの心に、美しい古代ギリシャ語のイリアスの詩句は、どのように響いたか???

そう言えば、相変わらず練習しているショパンのエチュードOp10-1、Op25-1(エオリアンハープ)は、かなり古代ギリシャ的だと思う。
これらのエチュードに、どうして、こんなに惹かれるのか?少し分かった気がする。
古代ギリシャへの憧れが共鳴していたのか・・・。
建築様式で例えると、Op10-1はドーリア式、Op25-1はイオニア式か???

続いて、読み始めたイリアスも、これらのエチュードと響き合って、かなり楽しい!

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社


Nikolay Khozyainov - Fryderyk Chopin Etude in C major, Op. 10 No. 1

こんなふうに弾くには、生まれ変わらない限り、無理だけれども、
ゆっくりでも、この曲は、ほんとうに素晴らしい!
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二十四の瞳

2015年10月10日 | 
このところ、四国を訪ねたり、地中海に縁があるようなので、読んだ。
大石先生は、魅力的ですね。
生き生きとしてて、素敵なおなご先生でした。

悲惨な時代を描いた話だけれども、行間からは、おおらかで、温かいものが感じられる。
恐らくは、作者、壺井栄の人柄なんだろうな・・・。

可笑しみと、悲しみと、温かさが、入り混じって、さすがは、名作。
永く、読み継がれていってほしい本ですね。

印象に残ったのは、教育の恐ろしさ。
時代の風もあると思うが、教育一つで、お国のために戦死するのは当たり前のことになってしまうこと・・・。
(70年前までは、ISと同じだったか・・・。)
そして、改めて、言論の自由の大切さ。
少し前、安全保障法案が物議を醸していたけれど、それが報道されているうちは、まだ健全なんだと思う。

角川文庫のものは、装丁の質感に温かみがありますね。
加えて、良心的な価格設定!
おいらも、そのうち、おなご先生ん家へ、行ってみるべ。



二十四の瞳 角川文庫
クリエーター情報なし
KADOKAWA / 角川書店
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ザバダック~私の罪も三千年・・・。

2015年10月03日 | ライブ&コンサート
私の罪は三千年ライブに行ってくる。
とにかく良かった!
今回も、いい方向に、期待を裏切られた。

今回、曲は、ほとんどが、新譜「ここが奈落なら、きみは天使」から。
恐らく1年ぶりで、2回目に聴くサンダーソニアが、妙に響いてくる。
全体、うつむき加減に咲く花は、好きなのだ。
幸福の王子も切ないなあ。

そして、アンコールの1曲目、
「光降る朝」の斉唱が素晴らしかった!
物凄く久しぶりに聞く歌詞は、心に沁みた。
こんないい歌があったんだな!
(観客の皆さんが歌詞を覚えられてて、ファン度の高さを思い知らされた。)

来月のライブのパンフレットにあった紹介文
「ロックの魂を礎に、様々な音楽要素を取り入れたスケール感あふれるサウンド、
 自然と命を見つめる普遍的な詩の世界観は揺らぐことがない。」
ほんと、そうだと思う。

独立独歩の精神、自然讃歌。

来年は結成30年とのこと。
密かに、ファンであることを誇りに思う。


ついに、吉良さんと小峰さんのサインを頂いた!

ここが奈落なら、きみは天使
クリエーター情報なし
GARGOYLE RECORDS


光降る朝
クリエーター情報なし
ポリスター


ザバダック~私の罪は三千年ライブ(照名寺vol.19)@郡上八幡
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