みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

迷い蝉ノ記

2017年07月30日 | 雑記
グギャー・ギャギャギャ~!
庭先で、突然、とんでもなくけたたましい音がする!

耳をつんざく爆音の主は、そう、蝉君です。
我が家のベランダには、透明の庇があるのだけど、その庇から脱出できなくなり、パニックに陥った迷い蝉の悲鳴です。
ヤレヤレ・・・。
見かねて、脚立を出して、掌に掴んで、逃がしてやる。
初めての時は、すわっ、何事か!と驚いたけど、最近は、ああ、まただね・・・と慣れたもの。

彼らは、本能上、上に飛び立とうとする。
でも、透明の庇が認識できないようで、いくら試みても、庇に激突して、脱出は失敗に次ぐ失敗。
パニックになるんですね。
下向きに飛ぶとか、水平に飛ぶとか、もう少し知恵があれば、災難を免れるはずなのに・・・。

下に飛んでも、地面に激突するだけなので、上に飛ぼうとするのは、当たり前のこと。
止む得ないとは思う。
でも、彼らを見ていて思い至る。人間の行いにも、同じことはあるかも?と。
何か、行き詰った時は、努力の方向性を変えて見る。
常識ではありえないと思える方向に、敢えて進んでみるとか?

我が家の生垣は、蝉軍団のアジトと化しているようで、
至近距離から、どんでもない大合唱が轟きわたる。
窓を開けようものなら、聴覚が破壊されそう…。
しかし、子孫の繁栄のための切なる願いであり儀式であるわけで、尊重せねばなるまい。
まさに、命短し、恋せよ乙女!
少子化に歯止めがかからない日本民族は彼らから学ばないといけないかもしれない。
(今の出生率が続くと、西暦3000年に人口は2000人になって、日本民族は絶滅の危機に瀕してしまうんですね。
 1000年前の平安朝を思えば、1000年は、そんなに遠い話ではない気がするのだけど・・・。
 成人できたからといって、誰もが結婚できて、子を残せる時代ではなくなってきているので、
 子だくさんを桁外れに優遇するとか?暴論百も承知で、昔の婚姻制も取り入れるとか?
 もっとも、大量自殺するネズミではないけれど、増えすぎた種は数を減らそうとする、
 巧妙なDNAの仕組みがあって、逃れられない定めなのかな?)

蝉に学ぶことも多いかも・・・。


何となく、トネリコの木を見たら、一本に10匹近く、蝉君がうようよ・・・。
いったい全体、何十匹いるんだ・・・!
蝉たちからは、人気があるみたいだ・・・。(笑)

雨が上がったら、また、蝉しぐれがやってきた!
彼らに負けないように、さぁ、練習!
(音漏れを気にせず、練習できる恩恵もあるのだ)
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今ひとたびの・・・。

2017年07月29日 | 名古屋日記
心境の変化で、再び、まわりがすなる婚活なるものを、してみむとてするなり。

経験上、茨の道。
時間がどんどん吸い込まれていくので、いろんな練習ごとと、両立させられるのか?よく分からないし・・・。
恐らく、精神的に辛い事態に見舞われるはず。
でも、仕事が落ち着いている今が最後のチャンスかもしれない。

少し年上の、ある方のプロフィールを読んでいたら、
「年齢のせいにしてチャレンジしない人生を私は選択しません。」
と言う一文があって、これには、深く頷いてしまった。
それで、プロフィールに「テレビがない」ことを書くべきか?書かないべきか?、かなり迷って、書くことにしたのだった
とにかく、前向きに、動くのは、いいものですね。

後押ししてくれた、友人に感謝!

そう言えば、先日、実家に帰った時、NHKを見ていたら
「ひとり暮らしの40代が日本を滅ぼす」などと、言われなき罪を着せられて、心外!だった。
(視聴率のためとはいえ、そのコピーはないだろう・・・。
 やっぱり、NHK、信用ならん・・・。信用できるのは、ラジオ講座だけだ・・・。(笑)
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車内の金城学院大学~ピアノの講義

2017年07月27日 | ピアノ的雑感
密かに、「車内の金城学院大学」のファンなのだ。
http://www.kinjo-u.ac.jp/pc/promotion/2017.html
記念すべき100回眼の講義は、ピアノ演奏と指の秘密「屈筋と伸筋」について。
http://www.kinjo-u.ac.jp/document/100gen.pdf

西洋人と日本人との、手の筋肉の使い方の違いについての、興味深い話でした。

一般的な指の動作で、西洋人は伸筋(伸ばす方)を使い、日本人は屈筋(握る方)を使う。
西洋で生まれたピアノも、おのずと伸筋を使って弾くのが前提で作られている。
なので、伸筋を意識して弾くことが大切。

西洋人と日本人の指の使い方の違い、知らなかった!
西洋人は苦なく、脱力奏法が身につく理由は、そういうことだったか!と合点がいく!
文学部音楽芸術学科、面白そう!

しかし、問題はここから。
この指の筋肉の使い方の違いの分布はどうなっているんだろうか?
中国人や、インディアンは?
それに、なぜ、このような違いが生まれたのか?
遺伝?生活環境?
(まさか、先日のヨーロッパの「石」とは繋がっておるまいて・・・)

博識な方、教えて下さい!
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ピアノレッスン ハイドン ソナタ50番 4回目

2017年07月23日 | ピアノ
この日はピアノレッスンだった。
ハイドン50番ソナタは、凡ミスが多く、先生に申し訳ないぐらいだった。
ベートーヴェン20番ソナタ(ソナチネ?)は初レッスン。
そんな中、不安定な箇所、弾きにくい箇所の、解決策を伝授して頂いて、今日も、有意義なレッスンだった。
レッスン後、豪雨になってしまい、里山トレーニングに行けず仕舞いだったのは、残念。

=====
<メモ>
・はずむ系の曲の手の使い方
⇒つかむ感じ、引っ掻くような打鍵を取り入れる。歯切れ良さUP.

・スケールの指をくぐらせる部分で微妙に遅れてしまう問題
⇒くぐらせる2つの音だけ取り出して、1音目の打鍵と同時に、即座に次の音を弾く手の形になるよう反復練習

・16分音符の同じ音型がひたすら連続すると、崩れてくる問題
⇒・右手と左手の縦の線を意識する。
 ・あと、運指を工夫して、敢えて、ポジション移動を取り入れる。(指だけの動きだと、脳が混乱してくる、指以外の関節の運動も使うことで、脳の混乱を防げる)
(※この件に限らず、弾きにくい所は、指だけではなく、手首、肘の運動を取れ入れることで、解決できることが多い)

・アルペジオを安定感を出すには
⇒拍の頭にアクセント(曲の雰囲気にもよりますが・・・)

・左手の重音の運指
⇒基本は、親指は白鍵(親指が白鍵、黒鍵を行き来すると、手の形が崩れてミスしやすくなる)

~ベートーヴェン ソナタ20番2楽章~
・踊り(リズム)ではなく、歌の音楽。
⇒リズム(3拍目の16分音符)は強調しない。1拍目を大切に弾く。
(全く解釈が違っていた。いい気になって、ノリノリで弾いてしまっていた・・・。(笑)

・左手の上行スケール
 回転した後から、しっかり出す

恐らく、ベートーヴェンでもっとも弾き易いソナタだけど、まずは初心に返って。
(七重奏曲の元祖だし、難しい曲に取り組む時間がないし・・・。)
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バイオリンレッスン ビバルディ・ト短調協奏曲3楽章7回目

2017年07月23日 | ヴァイオリン
昨日はバイオリンレッスンでした。
レッスン前に、伴奏を引き受けてくれた友人宅に寄って、合わせをしてから臨む。
皮膚炎発症で7分袖だったこともあり、クルマのエアコンの調子が悪いこともあり、とにかく暑い。
汗をかくと、本番の緊張して手に汗握って、ポジション移動がやりにくい状態と近くなるので、それはそれでよかったかも・・・。

普段は、ずっと一人で弾いているので、伴奏が入ると、いろいろ勝手が違う。
予想以上に、ボロボロになってしまった。
こんなに弾けなくなってしまうんだ!と驚く。
もともと弱点のところ、なんとなく誤魔化していたところが、白日の下に晒され、増幅される。

でも、まだ3週間ある。
諦めずに、やるやるだけのことはやって、頑張る。
(ん~、しかし、山に行けないな・・・。)

=====
<メモ>
開始の合図のジェスチャー
いろいろアドバイスをもらったのだけど、自分、不器用者で、頓珍漢なので、なかなかコツが掴めず・・・。
そんな中で、秘策を授けてもらえた。
はじめ、3拍子のとても初歩的な音型を弾かされる。?????
先の展開が読めず、何をやらされるんだろ?と訝しい感じ。
でも、それを、ちょっと捻ったら、なんと、開始合図のジェスチャーの要諦だった。

中学の数学の問題で、補助線を引くと、いとも簡単に問題が解けるのが、
好きだったのだけど、あれと同じ、新鮮な感覚だった!

簡単にできることを組み合わせて、少し応用、工夫して、できないことに道筋をつける。
人類の叡智だな。
そういう視点が持てるといいんだけど・・・。

結局、息を吸って、弓を置く、それだけの動作なんだけれど・・・。
伴奏者に、拍感、テンポも分かるようにして伝えるが、意外と難しい・・・。
自分、ほんと、不器用者だ・・・。
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聴覚フィードバック

2017年07月22日 | 音楽
それからもう一つのキーワードが「聴覚フィードバック」
多少、脚色してますが、こんな話でした。
====
「聴覚フィードバック」は、人が話す時の声の音、歌う時の音程を瞬時に捉え、次の音をコントロールする仕組み。
しかし、記憶に騙されやすい現象がある。
人間の耳は、機械の耳とは違って、音を聞く時、完全に聴き取れなくても、前後の状況や記憶によって、補って意味を理解する能力が備わっている。
でも、その能力が、逆に、仇になってしまい、客観的に音を聴くことを妨げてしまう。
実際は、喋れてなくても、歌えてなくても、脳内のテンプレートにあるとおりに、喋れた、歌えたと錯覚しやすい。

このことは、楽器の演奏にも当てはまる。
弾けてなくても、弾いている最中は(脳が、都合よく、補ってくれるので)、弾けていると錯覚する。
(駄目駄目でも、それなりに気持ちよく練習できるのは、このためだ!
 だけど、もちろん、後で録音を聴くと愕然とするのだけど・・・。)

音楽家の耳に求められるのは、この記憶に騙されやすい、やっかいな聴覚の補正現象を意識的に排除して、客観的に音を正しく聴ける能力。

(NHKラジオ 人生を変える「声」の力 より)
====
録音して聴くと、なぜ、自分は、こんなに下手なんだ!と常々感じていたけれど、この話を聞いて、ガッテンがいったのでした。
演奏中の音を客観的に聴く能力は、我々がなんとなく「音感」の一言で片づけているうちの、一つの能力ですね。
音大では、当たり前で教わる内容な気もするけれど・・・。

声でも、演奏でも、聴覚フィードバックがない状態で、音を聴く、簡単な方法は、録音して聴くことなので、なるべく録音して、自分の演奏を客観的に聴くのは、やはり、とても大切なことだと、再認識したのでした。

以上、聴覚フィードバック、おしまい。
(声の講座の連作シリーズもおしまい)
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声の音程とジェンダーギャップ

2017年07月21日 | 雑記
先の講座の話で、もう一つ興味深かったのは、声の音程とジェンダーギャップの相関についての話。
=====
日本人女性の話声の音程は、諸外国の平均から比べると、異常に高い。
声帯の長さに見合わない高い音程で話している。
自然な声ではなく、作り声で話している。
高い音程は、「未成熟、小ささ、弱さ」の表れ。

日本はジェンダーギャップ(社会的役割の男女格差)指数は、144ヶ国中111位(2016年)で世界有数の男女格差大国。
女性は、素のままで振る舞うことを許されておらず、社会から「未成熟、小ささ、弱さ」を
期待されていることの反映とのこと。

(NHKラジオ 人生を変える「声」の力 より)
=====
話声の音程と社会学を結びつけるのは、仮設としては、とても面白い。
真偽のほどは?
日本以外の諸外国は、どうなっているのかな???

しかし、この説に敢えて、物申す!
例えば、日本はカラオケが盛ん。
カラオケで歌われる曲は、キーが高い。
皆、頑張って、声を高くしようと努力する。
その反映とか?
そんな馬鹿な!(笑)

=====
(写真)2週間前、今年初めての萩の花。
 秋が近づいている!(気は、ちっともしないけれど・・・)
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ハーモニーの起源

2017年07月18日 | 音楽
先日、ハーモニー(和声)の起源について、
興味深い話を聞いたので、メモっておきます。

=====
ハーモニーは西洋で生まれた。
生まれた理由は、建物が石で出来ていたから。
石造りの家は、音がよく響く。
甲高い声や、大声でがなり立てなくてもいい。
人々は静かで深みのある声で話すようになる。
静かな環境だと、音のピッチにも敏感になる。
正確なピッチ、澄んだ音が、ハーモニーを生んだ。

一方、東に行くと、家は、干しレンガ、木、藁など、音の響きにくい
建材で建てられて、街もうるさくなる。
騒音ばかりで、澄んだ正確な音が作れなかった。
東洋の音楽からは、ハーモニーは生まれなかった。
(日本の雅楽も、合わせて音を出すけれど、ハーモニーではない。)

(NHKラジオ 人生を変える「声」の力 より)

=====
音楽の起源、発展の歴史はとても興味深い。
文化人類学と音楽学の境界領域? 学問的には、どこで研究されているのかな???
もしも、ヨーロッパの人々が建材に石を選ばなかったら、和声は生まれなかった?
クラシック音楽も生まれなかったのかな?

NHK こころをよむ 人生を変える「声」の力 2017年 4月~6月 [雑誌] (NHKテキスト)
クリエーター情報なし
NHK出版

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モーツァルト後期ピアノ協奏曲連続演奏会第2回

2017年07月15日 | ライブ&コンサート
弦楽5重奏+ピアノの珍しい編成でのモーツァルトのピアノコンチェルトを聴いてきました。
フィガロの結婚序曲に始まり、22、20、21、27番。

とても面白い試み。
オケよりも、音楽がより、くっきりすると思う。
大きなホールで聴く、オケのコンチェルとにありがちな、ソロ楽器が、もごもごして聞こえないという事もない。
鮮やかでクリア。
コントラバスが入ると、カルテットに比べると、随分、音楽に厚みが出ると思う。

瑞々しい弦と、軽やかに転がるピアノを、ずっと聴き惚れていた。
第1番バイオリン、よく歌うこと!
モーツァルトは晴れやかな気分になるなあ!
祝祭な感じで、幸せがたくさん詰まっていますね。

3時始まりで、途中3回休憩を挟み6:15分頃まで。
贅沢なコンサートだった。
ラストの27番は、さすがに、奏者の方も疲れ気味だったような・・・。

=====
個人的には・・・、
中音がもっと聞こえる耳が欲しい。
20番の2楽章は、その昔、発表会で弾いた曲なので、懐かしく、当時の思い出も蘇る。
最近、モーツァルトから離れていて、皆、随分久しぶりだったけれど、いろんな趣向が凝らしてあって、どれも魅力的な曲だなあと思う。

このコンサートは、所属するオケの先生(魅力的な先生!)が出演されるとのことで、気になっていたのだけど、2週間前、ええい、ままよ!チケットを買って、正解。
その時も、残席僅かだったけれども、チケット完売御礼でした。
宗次ホールさんで残席僅かのコンサートは、狙い目かもしれない。





五島史誉(Pf)
平光真彌、山﨑えりか(Vn)  新谷 歌(Va)
高橋弘治(Vc)  酒井敬彰(Cb)
@宗次ホール


帰って、お土産のディスクは、前回1回目の連続演奏会のライブ録音の第23番と25番

幸せなディスクでした。
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バイオリンレッスン ビバルディ・ト短調協奏曲3楽章6回目

2017年07月09日 | ヴァイオリン
暑くなりましたね。今日は35度あったのでは・・・。
発表会まで、あと1ヶ月ほどとなり、だんだん、不安が濃くなってきている中、レッスン。
このところ、仕事が落ち着いて、日々1時間ほど、取り組めるようになったけれど、相変わらず、指摘事項、課題山盛り・・・。

新しい、音の出し方を教わった。
太く輝かしく余韻のある4分音符。
アクセントで、瞬間、ビブラートをかけて、弓は即座に力を抜いて・・・。
なんとか得とくしたい!

ハイポジションのビブラートは、左手の位置を、なるべく上に持って行かないと、うまくかけられないぞ!

=====
<メモ>
※導音は、次の主題の最初を引き立たせるための大切な音なので、しっかり弾く
(デクレッシェンド表記も無視してもいい)

※音程が悪い音は、その前の音から、音程が悪いケースが多い。
 あとハイポジションの半音の移行は、幅をせまめてられてなくて、ズレるケースが多い。

=====
最近、練習中、よく録音して聴くのだけれど、
ごわごわ、でこぼこ、音程も不安定。
不思議なことに弾いてる最中は駄目な点が分からなくても、
録音を聴けば、駄目さが分かるのは、一つの光明。
小まめに録って、聴いてはを繰り返して、少しずつ、矯正していけば、改善する?
せめて音程ぐらいは・・・。
(チューナーとICレコーダーの文明の利器に頼らないと、上達できないのは、 ちょっと悲しいけれど・・・。)
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