みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

◎愛を学ぶ

2014年10月24日 | ヴァイオリン
しばらくの間、ヴァイオリン練習記録が、書けずにいるけれども、
もちろん、一人、黙々と練習は続けているのです。

この日のレッスンでは、スズキ4巻の2つ目のザイツ(学生コンチェルト5番1楽章)を卒業。
もちろん、細かいところのぎこちなさは、どうにもならなくて、温情合格だけれども・・・。

この曲は、控え目に言っても、素晴らしく楽しい曲だった。
この2カ月間、仕事で滅入りがちな気分を、随分、明るくしてくれた。
以前と比べると、ヴァイオリンらしく旋律を歌うことも、だいぶん出来るようになってきてて、歌うことは、どうしてこんなに楽しいんだろう!と常々思う。

この日、先生のアドバイスで、うむむ!と唸らされたのは、
「愛をもって弾く」ということ。
時間をかけて発音する、しっかり、たっぷりと、尖らない、そっけなくなく、
前のめりにならず、余韻をもって、失速しない、しぼまない・・・。

愛知県に住んでいるのに、愛のことは、ちっとも知ってない自分・・・。
ヴァイオリンのレッスンから、愛の一端を学ぶ。

あと、ビブラート。
大切な歌いたい音は、ビブラートが入れられない短い音でも、ビブラートを入れようと努力する。気持ちで終わってしまったとしても。
すると、大切に伸ばしぎみに弾くので、自然と歌えるようになる。

次も、ザイツ。
学生コンチェルト5番の3楽章。
お茶目で、猫系の曲。ちょっと、とぼけた感じもあり、これも楽しい。
後半、重音の難所を越えれば、また世界が広がるはず!
楽しみ!

Concerto No. 5, 3rd Movement (F. Seitz) violin sheet music


ちなみに、この曲を練習すると、思い出すのが、中学の頃、よく聞いたマーチ。
「若人の心」と言うんですね・・・。
昭和の色あせた感じはあるけれども、名曲だ・・・。
この曲を吹いてみたかったなあ・・・。

1977年度課題曲(D) 行進曲「若人の心」
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鍵盤ハーモニカのアンサンブル

2014年10月18日 | ライブ&コンサート
諸事多忙で、このところ1週間以上遅れての更新ばかりだけど・・・、
この日は、鍵盤ハーモニカのアンサンブル、アンサンブルポロッコリーを見学。
鍵盤ハーモニカのアンサンブルと言うのは珍しく、新奇なものには弱い自分・・・。

一人で奏でるアコーディオンと違って、立体的に聞こえますね。
特に印象に残ったのは、バス鍵盤ハーモニカの音色の、厚みのある音色。
いい音。
ちょっと、サックスを思わせる、色気のある音だった。

耳馴染のあるポピュラーから、クラシック、愛唱歌まで、よく考えられたプログラムで、
関西の方々だからなのか、聴き手を楽しませる工夫もよくされてるなあと感心。

ホルベルク組曲は、北欧の素朴な雰囲気と、鍵盤ハーモニカのちょっと物悲し気な音色が合っていて、よかった。
プレリュードの続きの曲も弾かねば、と密かに思う。

ピアノ仲間の もりーちさんと、きりんさんが前座で演奏されたのだけど、立派でした。




世間的には、まだまだ鍵盤ハーモニカ = 子供の学習用の楽器 のイメージが強いのかな???

@四郷郷土資料館@四日市市
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観客に教えられたこと

2014年10月05日 | ライブ&コンサート
この日は、奈良町で井波陽子さんと小川美潮さんのライブでした。

井波さんのライブは、1ヶ月ぶり。
颯爽として、ピアノは縦横無尽、音使いは極めて好き。
常に直球勝負の潔さだ。
何度聴いても、飽きるということが全くない。
ライブこそ、本当の音楽だと思うので、通えるうちに、通おう。

一方、小川美潮さんの音楽は、
とらえどころがなくて、自由で、摩訶不思議な感じ。
井波さんの楽曲がシューベルトの歌曲なら、調性の枠を越えた現代音楽・・・。
歌唱も、ある意味、老獪で、上手いなあとは思うけど・・・。
小川さんは、20年前も前から、かなり著名なアーティストで、生で聴けば、ひょっとしたら!と思ったけれど、入っていけなかった。残念。

その分からない音楽に、とても親しみをもって聴いている多くの観客の皆さんを前にして、
疎外感を覚えるも、説得力を持って気付かされたのでした。
自分には、理解できない感覚の世界があることを。

誰しも、好みや限界があるけれど、
世界は広さ、多様さに思いを馳せると、それはそれで、愉快なことですね。
(負け惜しみ?)



@ギャラリーカフェTakeno@奈良
奈良町の道の迷いやすいこと・・・。
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私の罪も三千年

2014年10月04日 | ライブ&コンサート
この日は、郡上八幡でザバダックのライブを楽しんだのでした。

2人ザバダックも、素晴らしい!に尽きた。
世界を睥睨するような大きさと、ささやかな日常を愛おしむような細やかさを併せ持ち、
やっぱり斬新だと思う。
突き抜けてる。
命を愛おしむメッセージも、随所に。
命の、そして世界の讃歌だった。

夕暮れ時、次第に大きくなる虫の声を背景に、懐かしい楽曲が心に沁みる。
金色に輝くお堂は、まさにプログレ的で、迷い込んだ陽炎が、光って舞う様子も、印象的。

新曲の「幸福の王子」の終曲も、ひとめ惚れ(一聴惚れ)。
iPhoneがあれば、幸福の王子の絵本アプリ、すぐにダウンロードするのに・・。
http://ongaku-ehon.com/ouji.html

そして、素晴らしいライブだった反面、自分の行いには、とても後悔する。
今回の、私の罪三千年ライブは、18回目とのことだったけど、家から近く(1時間ほど)の場所で過去17回も行われていたのに、通り過ぎてしまっていたことに。

後悔を通り越して、ザバダックファンとしては、大罪を犯していたと言ってもいいぐらいだ。
私の罪も三千年。
悔い改めて、これからは、足繁く通おうと思う。
吉良さんも五十路となり、この先、どこまで続けられるか、不安なところもあるので。

~私の罪は三千年~ in郡上八幡 照明寺 @ 郡上八幡 照明寺

音楽絵本・幸福の王子 (曲 ZABADAK 絵 谷村友)


幸福の王子は後半で少し聴ける。
定番の鈴の音。そしてギターの音色が切ない。
吉良さんは、素晴らいメロディーメーカーだなあ・・・。
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幌尻岳

2014年10月01日 | 
御嶽山の噴火で、記事が前後してしまったけれども、
9/22に北海道は幌尻岳の登頂を果たしました。
幌尻岳は、大雪山の南、日高山脈の最高峰。2052m。
北海道の奥深い山なので、山中にテントを張り、登頂となりました。

晴天に恵まれ、山頂からは360度の大展望でした。
日高山脈は、スクっと尖った秀麗なピークが多く、登高意欲を掻き立てられるのです。
遠くには、十勝連峰や大雪、夕張岳、芦別岳・・・。
大雪は、真っ白で、真冬の装いでした。

手前の戸蔦別岳(1960m)の山頂にテントを張ったのだけど、
朝夕の光景や満天の星空(天の川も浮き出て)は、特に素晴らしかった。

テントの一夜は暴風に苛まれ碌に眠れず、通り雨にやられ、渡渉で靴はズブ濡れになり、
行程も長くとても消耗したけど、楽しい山旅だったなあ。


戸蔦別岳(とったべつだけ)(左)と幌尻岳(右奥)


北戸蔦別岳より戸蔦別岳(左)と幌尻岳(右奥)


戸蔦別岳山頂にて、夜の帳が降りる・・・。


朝が来た!


ご来光はぼんやり・・・。


黎明 日高山脈


Myテント@戸蔦別岳山頂
猛烈な風でテントが傾ぐ、傾ぐ・・・。
左、My1.5人用テント。右、山中で知り合った鈴木氏の3人用テント


ブロッケンの怪物!現る!


稜線を行く鈴木氏


見渡す限り、山また山の別天地が広がる
最奥がカムイエクとか・・・。


戸蔦別、1967、台形がピパイロと教わりました。

「いちきゅうろくなな」は、ピクッとせり上がって目立つのに無名峰。
名前が無いのが、却って潔い。

百名山に相応しい、素晴らしい山だった。
日高の山々は、また訪れてみたい。


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