「優しい音楽」も温かい

瀬尾まいこ著「優しい音楽」もなかなかに良かった。
少し前に読んだ「卵の緒」がとても良かったので、別の話も読んでみることにする。
書名に「音楽」だの「ピアノ」だのという言葉があると、ついつい手が伸びる。ピアノおたくなんだなぁ・・・。

「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」の３つの中篇が収められていた。
「卵の緒」ほどではなかったけれども、どの作品も、基本的には、健やかで、清々しくて、親密で、あったかい。いい感じ。す～と読めてしまう。瀬尾さん、いいなぁ。
瀬尾さんの世界のイメージを形にすると、くっきりきれいな楕円の卵型。
ただ、登場人物たちの幸せそうな生活を覗いていると、急に、秋がやってきたということもあるのだろうけど、寂しさが忍び寄ってくる。

話で出てきたエリック・クラプトン「ティアーズ・イン・ヘヴン」、これは、いつかレパートリに入れたいなぁ。
と思って調べていたら、この曲が入っているピアノ・スタイルvol6、アマゾンでは定価の６倍もの値段に・・・。ん～、それはないだろう・・・。こらっ桔梗屋！


以下、引用。ネタバレ？注意。
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「お父さんのギターは音の歪みがあったけど、味があって泣かせた。お母さんの声はきれいで澄んでいてすんなり心に落ちた。千波ちゃんのピアノは、お父さんのギターにもお母さんの歌にも僕のフルートにも協調していた。僕のフルートはとてもひどいものだったけど、僕たちの演奏はすばらしかった。僕はこんなにも美しい音楽を聴いたことがないと思った。」

ピアノなどをやっていると、ついつい技術の甲乙に目が行くのだけど、音楽の原点は、心だよなぁ。

「千波ちゃんは良い家族の中で育った穏やかさと頼りなさをちゃんともっている」

うん、うん。そういう平凡な健全さ憧れるのでした。

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写真の花、とても花期が長く、確か６月くらいからあったと思う。
この柔らかで落ち着きのあるサーモンピンクはとても好きな色。
名前が分からないので、勝手に、「キツネリスつつじ」とでもしておこうか・・・。

カフェ・デリ・シンド は良いですな～。

ここ２週間ほど、お昼、カフェ＆デリ シンドへ何回か足を運んだのでした。かなりよいですね。ここ。

有機野菜、無農薬野菜など食材にこだわりのあるお店。以前、テレビで、野菜がたっぷり食べられるお店ということで紹介されていて、それなりに有名なお店だと思う。ずっと気になっていたのだけど、今まで行きそびれていたのでした。

ここのランチは、野菜やお肉のメインを５種類から１つチョイス ＋ お惣菜を１０何種類から３種チョイスという方式。
玄米ご飯、お味噌汁、デザートがついて850円也。
一般的なお店での○○××定食とかとは違って、けっこう手の込んだ料理を何品も頂けて、かなり満足度が高い。
全般的に味が薄めで、身体に優しそうだ。身体の調子が落ちているときなどは、ありがたい。

・アボガドと海老をクリームで和えたもの？（←適切でないなぁ・・・）
・鶏のハンバーグ with 半熟卵＋ポン酢
・もちもちミルクプリン with 黄粉
など、なかなかに美味だった。

惜しむらくは、お味噌汁の味が遠いこと、女性客が多すぎることかな・・・。

伏見勤務も本日迄で、もうこのお店には行けなくなるのは、ちょっと残念。来週からは名駅周辺で、美味しいランチ処、見つかるとよいなぁ。

里山歩き～秋のスケッチその１

24日の朝は近くの里山歩きでした。
久しぶりに親父殿と歩いて、ネーチャーフォトを楽しんだのでした。
２時間ほどの歩行で、いい汗をかいて、山道を歩くのは、意味不明に楽しいんだな。
秋、確実に押し寄せてました。


どんぐり（こなら）
ちなみに、みずならは、柄がほとんどないとのこと。「水に流れてしまって、ない」


日陰つつじ？の若芽。既に来春の準備OK。随分、準備がいいなぁ～。


先陣のお役目、ご苦労！


葉っぱの葉緑素が幹に帰ると、緑が抜けて、黄色になるのです。


イガイガが短いほうが、実が充実してる。

トップの写真はむかごの実。鶯色で透き通っているようで美しい。
食べるとほのかに自然薯の味わい。

この秋は、山も楽しみたい。

in 美濃加茂の米田（よねだ）の白山。このへん。

名月

名月であります。
雲ひとつない夜空に、涼やかな風、虫の音、さやけしい光が、心地よいなぁ。

急に、いい季節になりました。

「めがね」で一休み

「めがね」観てきました。
（今日は、貴重な男性1000円デーだったので（笑）。
以下、ややネタバレの感もあるので、ご注意下さい！

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映画はとても素敵に「春の海ひねもすのたりのたりかな」でした。何の予定も立てずにぶら～っと沖縄に行って、ぼや～として、のんびりマンドリンでも奏でてみたくなります。夕映えの空を眺めて、たそがれてみたくなるなぁ。

かもめ食堂さながらに、静かに淡々とした調子で、ポツポツ、時間が流れていきます。
小林聡美さんのタエコさん、もたいまさこさんのサクラさんをはじめ、す～と背筋の伸びた感じは、相変わらず心地よいですね。
濃密な人間関係、安易な共感もなく、ある意味、変てこりんなな世界ですが、実にいい感じが醸し出されている。
海の景色、自然に溶け込む人物がとても美しく、一コマ、一コマが絵画にしたくなる。食べ物も美味しそう。

ドラマというほどのドラマもないのですが、なぜだが見飽きない。２時間の上映時間は、あっという間で、もう終わってしまうのかという感じでした。

とにかく、この作風、自分は大好きです。忙しい日常生活で忘れがちな大切なものが、いっぱい詰まってますね。

肩の力をゆるりと抜いて、２時間の沖縄の旅、かなりお勧めであります。特にお忙しい方に。

井波さんライブ～前へ

急に思い立って、井波陽子さんのライブに行く。

うまく言葉にできないけれど、素晴らしいライブだった。
透明感あふれる歌声、縦横無尽のピアノワーク、コーラスの信希（しの）さんとのハモリ、みな、とてもいい感じ。リクエストに応えてやって頂いたノルマンディーのグリッサンド、痺れるなぁ。お二人が、とても幸せそうな表情で歌われて、観てるほうも、幸せな気持ちが伝染してくる。

井波さん、いつもながらに、すがすがしくて、前向きで、名は体をあらわすではないけれど、「太陽」だなぁと思う。たくさんの元気を頂いた。さぁ、とにかく前に進んでやるぜ！って感じだなぁ。

活動名をクオレから、本名の井波陽子にチェンジされて、今後、一層、飛躍されるといいなぁと思う。

井波さんのホームページで、幾つか試聴できます。遊佐さんファンには、かなりお勧めです。

写真は、ライブがひけた後、天王寺の夕暮れ。鶴橋でおやつで買ったチヂミも実に美味。大阪も異常に蒸し暑くてへばりそうだったけど、行ってよかった。この３連休は、ほんとうなら、山に行きたかったけど、天気と腰痛がすっきりしないため見送って、塞翁が馬だなぁ。

in 大阪あべのベルタ

花野撮影会その１

朝、カメラを持って、散歩。
線路脇の茂みが、随分賑やかで、撮影が楽しい。
２kmほどの道のり。瞬く間に１時間が過ぎてしまう。


まめアサガオのピンクの変種。高山植物と見紛う清楚で愛らしい姿。白にまじって、数株だけ、姿を見せてくれた。運がいい！


まめアサガオ。大群生してて、マルバルコウと国盗り合戦してるみたい。


君、ちょっと、不健康っぽいね。そういうのにも惹かれます。


もう少ししたら、おいしいゴーヤーチャンプルの出来上がり！


猫じゃらし。小さい頃、よく、にぎにぎして遊んだっけ・・・。


君の名は？セサミ・ストリートに親戚が出てたっけ・・・。

午後は、ピアノが弾けないので、久しぶりにリコーダーに興じる。
暑さを忘れて、ぴ～ひょろ、ぴ～ひょろ。
笛吹き小僧でした。

写真、まだまだあるので、おいおいアップします。

ＤＶＤのバックアップは便利

ＰＣ購入から、ほぼ１ヶ月経過。どうでもいい話だけど、一応、個人的な備忘の意味もあって、記事にします。

１．起動が遅い。ＢＩＯＳが来るまでが遅いなぁ・・・。なぜ？Videoカードが悪い？

２．スリープができない。残念。いろいろ設定をいじってるけど・・・。時間がもったいない・・・。

３．メイリオのフォントがいい。たかがフォントなのに、メイリオで文書をタイピングするのは、いい気分だ。

４．サクサク動く度は◎（スペック、妥協しなくてよかった）

５．ＩＥ７がいい。タブブラウザは便利ですね。

６．ＰＣでなんとか、DVDが観れるようになった。
レンタルしたDVDの再生がVista標準のソフトでは×。
・Windows Media Player 11だと「DVD ドライブ、デコーダ、およびビデオ カードの間でデジタル コピー保護エラーが発生しているためこの DVD を再生できません。」のエラー発生。
・Windows Media Centerでも、レンタルしたDVDの再生が始まらない。
（＞マイクロソフト社。業界のトップカンパニーなのに、しっかりしてくれ～）

困ったけど、WMP11での再生は諦めて、フリーの再生ソフト（VLC Media Player ）で試したら、無事再生できた。

７．DVDのバックアップ
ついでに、DVDのリッピングツール（DVD Decrypter）を入れたら、HDDにDVDのバックアップが取れるようになった。便利なもんだなぁ。

さらに、DVDShrinkというツールを入れたら、ＤＶＤからＤＶＤへのバックアップもできるようになった。（画質は落ちるようだけど）

興味のある方、こちらをご参照ください。

これで、見るつもりで借りたDVDが急用で見られなくても、安心。
すべてフリーウェアで環境を作れるところが、すごい時代だと思う。時代は進んでいたんですね・・・。（←恥。灯台元暗しＳＥそらみみ）
（この記事は、著作権的にどうなんだろう？という疑問もあるので、公開は期間限定だろうか？？？）

（写真）再び、君の名は？　ツル性で葉っぱがとても元気、生命力旺盛。線路ぎわに大繁殖。白の花もありますね。

尼ヶ坂さんにてゆったり

本日は、ブログつながりのつっつさんの紹介で、尼ヶ坂さん（←お店の名前です）での沖縄楽園イベントなる催しに、行ってきた。
沖縄料理を頂きつつ、ダイビングの青い海の映像、山田晋吾＆マキノリョータ氏のアイリッシュ・トラッド＆東欧民族系の音楽を楽しませて頂きました。
食べつつ、観つつ、聴きつつ、皆さん、とてもきさくな方ばかりで、歓談も楽しく、ゆるゆる、ゆったりとした一時でした。

山田晋吾＆マキノリョータ氏の音楽、バイオリン＆ギター＆ボーカルの素朴で優しい音楽です。
電気の音ではなくて、生の音をすぐ傍で感じるというのは、やっぱりいい。今後とも、応援していきたいなぁ。
（マキノさんの大切なバイオリン、触ってしまい、すみません。実はハラハラされていたんではないかと・・・。ああ、でもバイオリン、弾けるといいなぁ・・・）

尼ヶ坂さん、センスが良くて、ほんとうに心地よい空間ですね。
いろんな小物が、良い感じでした。

「けいとう」のはず




美しい曲線。


メタルフラワー

誘って頂いた、つっつさん、ありがとう！

「卵の緒」は素晴らしい！

すごく良かった。
明るく猛烈な勢いで誰かを好きになることのパワー、恐るべし。いいこと、大切なことがたくさん詰まっている。なんてことのない日常を描いているのに、ぐいぐい引き込んで、笑わせて、最後に泣かす。
文章に勢いがありますね。命が通ってる。

登場人物は、みな、明るくて、爽快で、かわいらしく、とてもいいかんじ。じんわりと感動があって、読後感もすこぶるよし。

併録されてる後半の７’bloodも、とてもいい。切なくて、こちらの方が、泣けた。

まだ、読まれてない方、騙されたと思って、読みましょう。傑作です。一気に、瀬尾さんの大ファンになってしまった。お勧め度、１００点満点で５００点。

WEB本の雑誌の書評もなかなかの好評ですね。

卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2) 瀬尾 まいこ 新潮社 このアイテムの詳細を見る

（写真）派手なような、地味なような、ややちぐはぐな感じの花。アジサイの親戚？わりとよく見かけるのだけど、名前分からず・・・。ご存知の方、ご一報を！