tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

特産 奥越地方の「里芋」考、パート2

2009年10月26日 | 季節の便り(北陸、福井)
不思議な話があります。
当地で里芋の収穫するのは、「小芋」だけです。
子芋をとった芯の大きな部分というか、小芋にたいして親芋の部分は、
畑に放置したままで放棄、食しないらしい。



ここに住む私も、食べたことが有りません。
また、茎(または、ずい)も食べないのです。

青色の里芋の茎


同じ形の芋、茎(ずい)が赤い芋「八つ頭」といわれるものは、
小芋も親芋も食べます。
親芋は大変美味。
また、茎(ずい)の部分は「ずいき」と称して、
ピンク色の美しい仕上がりになる酢漬けは、
秋祭りの定番馳走で店頭にも並びます。

赤い色の八つ頭芋の茎


私は京都の料亭で、いただいた事があります。
ずいの色の違いだけ?で、
どう違うのでしょう。

当地では、どちらの茎(ずい)も、
荒縄にぶら下げ乾燥、降雪期の保存食に
する地域も有るとか聞きました。


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福井奥越の風物詩「さと芋」収穫、最盛期。

2009年10月26日 | 季節の便り(北陸、福井)
田圃に植えるので「田いも」とも呼ばれる里芋は、
当地の特産品として、ブランドをめざしている。


奥越地方では「上庄里芋」(大野市)として、早くから販売され、有名。
私の東京の取引先に、田舎のものなにか所望は?というと、
すかさず「上庄里芋」と帰ってきた、そして土つきのもの、とまで注文付。
(東京のガイドなどで知られている様子)
依頼10年贈りつづけて、喜こばれている。
「上庄里芋」の土つきは、ビルの地下階で保存、翌年3月ころまで健在とか。







たかがさと芋、と思いきや。
この芋、ほぼ全国で作られ、そのブランド化や目玉行事にされている。
岩手県では、川蟹の肉団子を味つけに「いも煮会」が年中行事とされ、
知人の親睦と果ては奥様方の踊りまで飛び出す。

四国愛媛県の肘川沿いでは、やはり「芋煮会」
この2つは、私も参加して知っている。
まだ、当地には無いが、こんなイベントが出来たらと願っています。

我家では、いただくことが多く、この時期の好物になっています。
田楽・焼き芋・煮物などなど・・・・。

この里芋、京都の南禅寺周辺の料亭では、「いもぼう」が名物。
これはボウ鱈と里芋(えび芋)の煮物ですが、
高級店では、かなり高価なものです。

ここでの里芋は、お口の中へ入るとトロリと溶けるようなやわらかさが特徴です。
一方、当地の里芋は、「かたいも」といって煮ても型崩れしない。
関西地方のようにやわらかい芋を「やかいも」といって、
品質の悪い芋とランク付けられています。
ところ変われば、である。

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