名勝錦帯橋周辺には吉野桜を中心に3千本の桜があるといわれ、錦帯橋と桜は岩国の誇る風景であり、観光のシンボルでもある。この季節岩国城から眺める横山一帯の風景をぜひご覧いただきたい。桜の季節の錦帯橋周辺は多くの老若男女で賑わい、休みの日には車の渋滞が終日続く。
数日前から桜の開花予測が始まった。
「暖冬だから例年より早い」という予想が多いように感じる。4月の初には散る予測もある。一方、冬の気温が高いため逆だと言う予測もある。
桜は、冬の寒さに耐え、春の暖かが訪れると芽吹き花開くと教わっていた。冬の寒さ、気温でいえば5度以下と言われた。暖冬というこの冬は5度以下が何日あっただろう。芽吹きの時をうまくとらえてくれるだろうかと心配している。
錦帯橋を屏風のように飾る桜並木はどこから眺めても絵になる。訪れる大方の人がカメラに撮っている。この桜は、錦帯橋下を流れる清流錦川の冷たい冬の川風にさらされ5度以下を充分に知っているだろう。いつものように咲いてくれることを願っている。
錦帯橋畔で幾十年も桜を見てこられたホテルの女将さんが「桜の開花がが早い遅いと言われますが、花の見ごろに大きな差はありませんよ」と話されたことを思い出した。女将さんの言葉が真実かも知れない。
(写真は錦帯橋側の満開の桜、昨年の春写す)