
宮本武蔵に巌流島で敗れた佐々木小次郎。吉川英治作「宮本武蔵」ではここ岩国の生まれ、つばめ返しは錦川畔であみだしたとされる。そのゆかりとされる柳の木が今は錦帯橋たもとで観光客のカメラに撮られている。
先日、「武蔵は小次郎との決闘に遅れてこなかった」という記事を紹介したら「小次郎はどんな顔つきか」というメール。小次郎の気性や振る舞い、剣士としての力量は諸般の書物にゆだねるしかない。幸い、錦帯橋畔には佐々木小次郎が剣を構える銅像がある。散歩の途中、顔を見に立ち寄った。
銅像は何度も見ており写真にも撮っている。観光の人に頼まれ背景にしても撮った。しかし、顔、に限って眺めたことはなかった。彫りの深い剣士の顔だが、曇った日ざしのためか何か思案しているようだがいい顔立ちだ。細面ながら力を感じる好青年、今風なら力強いイケメンで通るだろう。感想は見る人にお任せとする。
この顔かたちがどこから由来するのか知る由もないが、銅像製作者の人柄を知っているだけに、お座なりな発想でないことは断言できる。岩国は吉川藩、小説「宮本武蔵」の作者は吉川英治、読みは違うが同じ「吉川」の好で小次郎は岩国生まれになった、つまらぬことを思いついて見返したが、小次郎には通じなかった。
下関市は巌流島で武蔵と対決している小次郎像はこの像のレプリカです。