
昨日、県北部では1カ月分の雨量が半日ほどで降り、死者や行方不明者、家屋の倒壊流失、JRの路床流失など水害にともなう大きな被害に見舞われた。
こころからお見舞い申し上げます。
最近の雨の降り方が異常と感じるのは私ひとりではないと思う。梅雨明けから真夏日が続き、降れば「土砂降り」で大小はあるが被害が発生する。ついに「これまでに経験したことのない雨量」という、新しい気象用語が誕生した。これで被害防止を呼びかける、と決まった。ところが、その施行予定を繰り上げた今回の県北の被害。
異常な降り方、その一つに「局地豪雨」がある。昨日の被害発生時間帯には、被害のあった萩市の隣の長門市にいた。短い時間だが小雨には出合ったが、豪雨を思わせる雨も空模様も感じなかった。夕方、帰路で「須佐方面通行止め」の表示が出ている。調べると萩方面各地で300ミリを超える雨量が観測されていた。
出発時、気象予報で県北は大雨とその災害に対する警報は出されていた。気になりながら出発、高速をおり県北の長門市へ向かった。雨はやみ、山の谷間からは多量の靄が勢いよく立ち昇る。靄が昇ると天気が回復する、これは子どものころから続く地域気象の掟、大雨は峠を越えたと思い安心していた。
立ち昇ったあの大量の靄は、西の風に乗り萩方面の豪雨を助長したのではないか、そう思った。すると画面や新聞で知る被害に何か一端の責任を感じるような気がした。局地気象、狭い土地の早い時期での大気現象を観測する技術を一刻も早く開発願いたい。明朝にかけ県内で100ミリ近くの雨の恐れがあるという。被災地ならずとも注意が必要となる。