
原因に覚えはないのだが、左腕を背中添いにあげると中ほどで痛みを感じ上げ辛くなる。腕を後ろ側であげることは毎日の生活でそれほどないのか、気にしていなかった。というより、ちょっと無理したのだろう、くらいに軽く思っていたが、痛いところはやはり気になる。整形医院で定番のX線写真を撮るも、異常な所見はなし。
「とりあえず電気治療をしましょう」ということで、マイクロ波と低周波2種類の治療、世間でいう「電気をかける」ことになった。電気をかけること3度目で、待ち時間無くかけれる時間帯がわかり、今は、そこを狙って受付を済ませている。医院まで1キロと少し、歩いてもいいが、熱中症を気にして自転車でかけに行く。
「電気をかける」治療は、5回いや10回やったからすぐに効くことはない、待合室の会話からよくわかる。知人には年の単位で治した人がいることから、徐々に痛みが緩和されるらしい。どちらも患部の加熱によって血行を増進し新陳代謝を旺盛にし、治療効果が現れるという。切ったり貼ったりのように目で見ることのできない魔法のような治療器らしい。
治療のタイムアップを知らせるチャイムはそれぞれの治療器ごとの音色を持っている。慌ただしい音はしないが、確実に看護師に知らせる。「ああいい気持ちで寝ちょった」と高齢の女性、治療室に笑いが起きた。