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猛暑、酷暑、炎暑、炎熱など、いただいた暑中見舞や残暑見舞いにその人の暑さの感じが込められ、日本国中しのぎ場所のない暑さだったことが分かる。そんな暑さにわざわいされたのか、それとも我が家よりいい場所を見つけたのか、今年は庭でセミの抜け殻が見つかられなかった。
「土中に7年、生まれたら1週間の命、だからセミは捕るな」。そんな話も聞いたが「セミ捕り」は、遊びながら宿題の昆虫採集がこなせるという夏休みには切っても切れない行事に等しかった。そんなセミの採取で1度褒められた。「捕ったセミが何の木にとまっていたか」を表にした事だった。どんな意味があったのだろう、全く覚えていない。
セミは遊びの延長線上での観察対象だった。それも小学校が終わるまで、それから後は特にセミを意識してとらえることは無かったと思う。ブログに載せるいい被写体のセミはいないか、そんな欲得尽で木々を見上げるのではセミは応えてくれない。
頭上を横切ったセミが直径が1メートル近くありそうな木にとまった。その木には「スズカケ」の後に木のイラストを書いた表札が付いている。しばらく眺めていて、木肌の模様とセミのいる位置が1枚の絵のように見えた。スズカケの木をゆっくり眺めたことはない。それだけに芸術的なその模様に驚いた。意識してセミがそこを選んだとしたら、美意識の優れた1匹だ。そんな面白くもない冗談をいいつつ1枚撮らせてもらった。