日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

祈りの姿

2013年08月06日 | 生活・ニュース
            

 核兵器廃絶についての方向、4年前、オバマ大統領のプラハ演説実現に向けた動きは各国の利害により道遠しの感じだ。大統領は「米国は、核を使用した唯一の核保有国として行動への道義的責任がある。核兵器のない世界に向け、具体的な方策を取る」 「核実験禁止のため、私の政権は包括的核実験禁止条約 (CTBT) の批准をただちに目指す」 「我々は核不拡散条約(NPT)を強化する。そのため国際的な査察を強化する必要がある」 と宣言し、ノーベル平和賞を受賞された。

 68年前、広島に投下された特殊爆弾、それが原子爆弾と知らされたのは、いつ収まるともわからな悲惨な状況の続くなかだった。日本もひそかに研究を進めていたともいう。最近の報道では、広島への原爆投下を英国は了承していたということが、米国の公文書から明らかになった。投下の様子はどうあれ、今日は平和希求の日だ。

 10年くらい前になる。8月6日の出勤途上で8時15分、黙とうのサイレンが鳴り始めた。車の左前方を歩いていた男子高校生が荷物を置き、手を合わせ黙とうを始めた。高校生を追い越したところで信号待ちとなり、自分は車中で黙とうした。あの高校生は夏休みで部活のための登校中だろうが、そこに真摯な祈りの姿を見ることができ、喜んだ。毎年のこの日にその姿を思い出す。

 核兵器は絶対悪という市長の強い言葉に背筋が伸びた。黙とうを終えて家を出た。広島市中区平和記念公園での「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」の続きは車のラジオで聞いていた。被爆者がインタビューに答え「総理のは式辞だから仕方ないが通り一遍だった。子どもの平和宣言には心をうたれた」と答えていた。非核化の願いの実現はやからんことを、暑い空に祈った。

 偶然見つけた、白い雲があの形になんとなく似ている。
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