市ではゴミ出しには分別を求めており、収集はその分別に添って収集日が決まっている。月に1度の回収分類もあるが缶類もその一つでアルミ缶以外の缶を指す。先日、今年の暑さを思い出させる光景にうなずきながら大変な出費だと思った。ある家の持ち出した袋に殺虫剤の缶がどう見ても10数本は入っている。蚊やそのほかの虫に、夏の夜の睡眠を妨げられるなど苦労されたことがうかがえる。
スプレー缶については残ガスを抜いて出すよう行政指導されている。我が家は缶を挟み一握りすると3個の抜け穴が開く市販の治具を使って何十年にもなる。残ガスが原因で収集従事者の負傷や収集車の火災などの報道がある。それらを見たり読んだらするたびに残ガス処理をどうしてしないのか不思議に思っていた。
スプレー缶に穴を開けて出すのは間違いというお知らせのニュースがあった。その理由はいくつかあるようだが、ストーブやコンロのそばで穴あけして漏れ出た残ガスに引火、やけどや火災が発生した事例があるという。我が家の処理は庭に出て大気中で先の治具を使い穴あけしている。火気のそばでは厳禁な行為だ。
穴開けしない、残ガスのまま取集する自治体も結構あるようで、収集には特別な安全策があるのだろう。転居などの場合は十分な確認が必要になる。墓参りに持参されたのだろう蚊取りスプレーが雑草の中に捨てられていた。振ってみると「カシャカシャ」と残液がある。炎天下、暴発するかもしれない、持ち返って処理したが、墓参りの時ぐらいマナーを守りたいものだ。