ふと見上げた真っ青な空に一直線に伸びる白い雲、それを見上げる限りでは線引く人はいい気持ちだろと思う。米粒よりも小さな光る機体が引く白い線はやがて膨らみ風に流され消え去る。これは飛行機雲、別名は航跡雲と呼ばれる。広辞苑では「大気中の温度の低い所を飛行機が飛ぶと、その後に尾を引くように出来る人工雲。エンジンからの排気ガス中に含まれている水蒸気が凝縮して出来ると考えられる」と解説する。
もう1種類ある。それは主翼などの後に空気の渦が出来て部分的に気圧と気温が下がり、水分が冷やされるために出来る飛行機雲もあるという。高度1万㍍上空の気温は地表のそれより50度も60度も低い。高空を飛行する機外では乗員乗客には見ることの出来ない現象が起きている。なんで鉄の塊が空を飛ぶのかと疑問を持ち、飛行機嫌いな人を知っている。
ブルーインパルスは、基地解放日に展示飛行(アクロバット飛行)が披露され我が街ではお馴染み。あのアクロバット飛行は高度な訓練により磨きあげられた操縦術だと感じる。東京五輪開会式のアトラクションで五輪を描いたことはその日の夜、ニュース映像で見てそうした部隊のあることを知った。2000年のフレンドシップデーでは2000という文字を描いたという。事故も発生しているが航空ショーには欠かせない国民的人気を得ているが、平和な空で展開されることを願っている。
飛行機雲は珍しくはないが、ファインダーに入らないそれを含めて、これほどの飛行機雲がほぼ平行に並んでいるのは始めて見た。これほどの高空を飛行するのは空軍関係機が多い。不安定な国際情勢がさらに進んだのではと気をもむ。高いといえば為替相場、1ドルが一時的とはいえ110円台という報道、明日の株価、株は持っていなくても気にかかる。