名勝・錦帯橋畔のソメイヨシノの開花予測はひと月ほど先になる。すると、1週間かけて桜は満開になるので4月の3日か4日ということになる。子どもころには入学式のころに満開だとおもっていたが、その時期が少し早くなってきているな、そんなことを感じていた。そう4月の8日過ぎ、入学式のごろが満開だった。
実は、あるデータによるとここ50年あたり5.6日のベースで開花が早くなっているそうだ。これは地球温暖化などの影響によるという。うすうす感じていた満開が早くなったことと合致、確かな気づきだと一人で頷いた。今年は寒暖の繰り返しはあるが平均気温は高めという。ならば春の到来も早く開花は例年より早いかと思いきや、そうでもないという。
専門家はいう。ソメイヨシノは夏の間に花の芽を作る。その芽を目覚めさせるには秋から冬にかけてのある程度長期の冷え込み、寒さにさらされて開花準備を進める。これを休眠打破といい、これが進んでいればぱっちりと目覚める。暖冬だとボンヤリとしか目覚めない。これからさき平年並み以上の気温でないと開花は遅れるという。開花はこれからの気温次第ということになる。
高齢になると目覚めが早くなることにあわせ起床となる。睡眠時間が短いまま起床せず、一定の睡眠時間に達するまでは布団から抜けださないこと、医者の随筆にある。一定の時間とは7時間くらいとある。つぼみはまだ堅そうだが目覚めに向けて育っている。人も桜と同じようにぱっちりと目覚めるためには自然界の掟を見習うことが必要だと言いながら。