
今日はももの節句、これは1年の節目になる五節句の一つ。1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう)をさす。女の子が生まれて初めて迎えるお節句で健やかな成長を祈る。男の子は5月5日に祝う。現在は、ももの節句というよりひな祭りといい雛人形を飾る。人形が身代わりになって邪気を祓うと信じられていたことに由来するとか。
ひな祭りの料理、多くのブログに自慢の料理が紹介されている。色鮮やかに盛り付けたそれは子どもならずとも思わず破顔、食が進むだろう。多くの家で共通している献立は彩りが華やかで女の子にピッタリで楽しい「ちらし寿司」。もしかして、CMでおなじみのあったかご飯をまぜるだけの「ちらしすしならすし太郎」が使われ永谷園を喜ばせとか。
ひな祭りのお菓子の定番は、雛あられ、ひし餅、桜餅が浮かぶ。童謡「うれしいひなまつり」の歌詞にある右大臣が頬を染めた白酒も欠かせない。そんな中で赤、白、緑を重ねたひし餅は作った覚えがある。調べると、赤い餅は先祖を尊び厄を払い健康を祝い桃を表す。白い餅は清らかさと残雪を表し、緑の餅は新芽と若草を表す。言われて見るとめでたい物だがスーパーでは見かけなかった。
各地の雛飾りの様子が報じられる。由緒あるもの、代々伝わる家宝、庶民の家に飾られたもの、有名人を模した新作など趣きはそれぞれだが、女の子の節句どおり華やかである。名勝・錦帯橋周辺でも民家や店舗など通りに面したところに雛人形が飾られている。映像で見るとは違った味わいが伝わる。ピンクの幟が目印、お運び下さい。