
「目の曲がり角は38歳です」、ある総合的な健診でそう告げられたものの、以降も特に気にすることなくすごしていた。異動で職種が大きく変わりデスクワークが主になった。やがてパソコンの職場導入、いやでもそれに向かい合わねばならなくなった。壊れないかと恐る恐る操作を始めたが、その便利さと機能性に惚れこんだ。それからしばらく経ってから。
何かしら大好きな新聞の活字を見づらく感じ始める。眼科で「お年相応の現象です」とメガネの着用を進められたのは40代後半だった。それから度が合わなくなり何度か作り直した。今回は新聞株式欄の数字がはっきりしなくなり買い替えることにした。メガネ店にはこれまでの購入リストが保存されておりそれもを参考になる。最新式という視力検査でコンピューターが割り出した値でレンズ作成をする。
これまで通りフレームも交換と思いきや、店員は「使用中のフレームは良い品質なのでそのまま継続」を勧める。そういえば、前回の時、店員に勧められかなり高額な品選びをしたこと思い出し応じた。フレームはコンピューターで採寸、新レンズ入荷時にレンズ交換をする。その時間は10分もかからない。
メガネ買い替えとフレーム交換はセット、私のインプットはそうなっていた。いつから可能になったか分からないが、パソコン用、車運転用とあわせ3個使用中、これでメガネの買い替えが気分的に少し楽になる。CMで流れる最先端でファッショナブルな品ではないが、気に入りの一品としてしばらくは相棒をしてもらう。