突然、薄くなった頭髪を透かして照り付けていた日差しが和らぐ。見上げると頭上に黒い雨雲が迫ってくる。ひと雨来るか、と空に向かってシャッターを押す。それを待っていたのか合図と思ったのか黒い雲から大粒の雨が落ち始める。傘の持ち合わせはなく、道沿いの軒下を渡り歩きながら帰りを急ぐ。
軒の途切れたところで、さてどうしようかと立ち止まる。ふと、並行する向こう側の通りを見ると雨は降っていない。そこで周囲をよく見ると歩いている通りだけに雨は降っている感じ。黒い雲のそばには明るい空が白い雲を浮かべている。これは小さな小さな線状降水帯に見舞われた、そう思っている間に雨は上がった。
ここまでは書きかけていた先日の話し。Rさんのブログ、新聞休刊日の今朝の情景が目に見えるような書かてている。その中で「9時前には雨は上がり、気持ち良い空気を吸いに庭に出た」とある。「えっ、9時前には庭で作業をしていたが雨は降っていなかった」と思いながら先日の体験を思い出したしだい。Rさん宅と我が家は直線で2㌔余り、最近の局地的気まま降雨をまたも経験した。
お昼、にわかに曇り大粒の雨が落ち始める。長時間続くと大変なことになると思いながら戸を閉める。風も出てきた、最近の天候異変による荒れる映像が頭を過る。しかし、それは一瞬のことで、戸を閉め終えた頃に嵐は過ぎた。途端にひときわ蒸し暑さがます。夕方から断続的に強い雨が降る。そろそろ梅雨明けが来て欲しい、勇気ある予報士はいづこに。