
昨夕、ある集いに出かけた。駐車場にバックで止めサイドを引きながら正面を向く。その正面に丸い月が輝いている。遮るものは何もない月だけの世界が広がっていた。いつも持ち歩く手のひらサイズのデジカメで数枚撮る。ズームいっぱいにし、月が黄色に見えるのを確認しシャッターを数回押す。と言っても、手持ちでのシャッター押し、ブレは承知、丸く撮れているのでカメラを仕舞う(掲載写真)。
あまりに丸いので帰宅してチェックすると12日、今日が満月なので昨夕は14日の月になる。加齢による視力の衰えの目には丸く見える。TVの気象予報では各地のまん丸い月を映しているようだ。満月を嫌う人はいないだろう。角がなくふっくらした形の満月、これを眺めると達成感を感じる、そんな文章を読んだことがある。
購読紙の4コマ漫画。2匹の仲の良い兄弟ネコの会話。弟が「月にはうさぎが住んでるんですか?」それに対し兄は「それはおとぎ話や。あれは月のかげがそう見えてんね。月にほんまに住んでいるのはかぐや姫さんやで」。弟ネコは「兄貴は何でも知っててすげえや」と驚く。4コマ描かれている月にはうさぎの餅つき姿が影絵のようにある。こんな会話の日常も面白そうだ。
先ほど15夜も撮って見たが、パッと見に違いは分からない。歌など詠む人は「月は四季おりおりそれぞれに趣がある。秋の月は特に趣があり、美しいという。詩歌の世界では「月」と言えば秋を指すという。人生においては新月で計画し、満月で見直し、未達は次の新月までに無くせという。月は眺めて済ます対象ではないということになる。