
新聞コラムは新聞1面下に載っている。購読の毎日新聞は「余録」、中国新聞は「天風録」、ほかに朝日は「天声人語」、読売は「編集手帳」などよく知られている。各紙ともコラム欄の読者は多いと聞く。身近な問題やテーマを捉え喜怒哀楽を書き、読者の気持ちを和ませたり心を動かせたりする。良い一日のスタートにする人も多いとか。
最近は各紙ともこの欄を読ませる以外に活用する。一例だけど、この欄を書き写すことを薦めている。そのためのマス目入りのノートも登場している。写した感想に「字を覚えた」「書くことが早くなった」「文章の書き方を学んだ」など、文字離れという世相に歯止めをかけるかのような効果が表れている。新聞としては願ったり叶ったりではなかろうか。
私も楽しく、学びながら読んでいる。また数百字という短い既定の中で含蓄ある文章の書き方やまとめ方を学ぶ参考になる。この欄の担当はベテラン記者以上だろうと思ううが、「担当欄の話題探しにニュース検索サイトのはしごをすることがある」という自白的な吐露に出会った。話題は無尽蔵にあるように思う新聞社の中で、読者と似たような苦労するしていることに苦笑しながら、書く人を身近に感じた。
時には複数回読み直さないと理解できない日もある。そんな時は、自分の教養の無さを認識しながら購読料に見合うものを貰ったと思い直している。いつも含蓄というか、深い意味合いのある締めで終わっている。ブログもそんな締めが書けたら話題探しも楽しいだろうと思う。