
単身赴任、そう思える中年の男性、スーパーで買い物中。見ると冷凍食品が「買いこまれている」ようだ。このスーパーの冷凍食品の商品棚が開放型から扉付きのボックスに変わった。商品の区別がつきやすく、食品知識の希薄なわたしでも、扉越しに商品の何かがわかるようになった。開放型のボックスより節電効果もよくなっただろう。
先の男性はスマホを見ながら買い物をされる。もしかして、単身赴任の留守を守る奥さんから、バランスを考えた購入リストが送られているのかもしれない、そんなほほえましい家族の姿を思い浮かべながら箱買いのビールに気づいた。スマホのリストに載っているのだろうか、ふと思いながら単身のお楽しみだろうと納得する。
遠い昔を思い出す。単身赴任する出向社員へ、単身用の冷蔵庫、洗濯機、電子レンジの3点を貸与する稟議を書いた。単身赴任中の上司からは即OKが出た。初貸与の出向者の奥さんからは配慮に感謝しますという電話をもらった。転任手当では購入できないという出向社員からの提案であったが実現を喜んでもらえた。今はどうなっているだろうか。
冷凍食品の完成度は高く次々に新商品の広告が目に付く。たまに食するが、私的には満足できる味と思っている。もしかすると、あらゆる食が冷凍化され、全国いや世界中が冷凍食品に一本化されるかもしれない。客を呼んでご馳走することに困る時代が来るだろう。
(今日の575) チンをする待つ間にビールはいひと缶