葉を切り落とした大根の切株を水を張った容器に入れ、中心部から伸びてくる新しい葉を観察しようという試み。児童の夏休みの観察日記なら興味も楽しさもあろうが、この歳になって観察など笑われのネタにしかならないだろう。そう思いながら1週間が過ぎた。
今日まで2回、容器を清いにし、水を入れ変えただけで何の手間もかからない状態で続いている。新しい葉の最も長いのは6㌢ほどに伸びた。色は鮮やかで、これが緑と感じさせる。見た目は新鮮な大根、種まきの後で大きく育てるために、ぎっしりと詰んだ天を仰いだばかりの大根の子どもを間引きする菜に似ている。
仲間との共同農園で作る野菜の一つに大根がある。畑を耕し畝をつくり、小さな小さな種を蒔く。しばらくして雑草を抜く、間引きを複数回実施。こうして大きく育ち、収穫を味わいながら新鮮な大根を持ち帰る。何度も同じ繰り返しをしながら楽しんでいる。定年後の多少力の入る体の動かしは健康にもいい。
こんな遊びから何が出てくるだろうか。大根が生ることはないから、水だけで無肥料、こんな環境で葉はどのくらいまで伸びる、大きくなるだろうか。毎日が休日の年金生活、このために特別時間を割くことは無いので、葉が伸び終わりまで続けてみよう。大根は煮る、漬ける、生でも、干しても、酢ものにも、野菜の重宝なひとつ、そう思いながら試してみよう。
(今日の575) 子どもらはニンジン大根嫌いです