
毎朝、新聞を開く前に手帳を開き、雑記をしたり予定などを確認するのがその日の初め。今日の日付の下に「サン・ジョルディの日」とある。そこには四季や記念日、大きな行事などが初めから印刷されており、参考にしている。定年直後から使っている手帳だがサン・ジョルディの日は初めて気づいた。
購読紙の1面コラムで「きょうは花や本を贈り合うサン・ジョルディの日。世界本の日でもある。本というものと、その歴史を考えたい」と結んでいる。世界本の日はユネスコで制定という。 検索すると多くの解説が出てくる。いわれは置いておくとして、文字離れが社会問題になるほど気遣われている。本を見直す日かもしれない。
バザーへ本の出品を頼まれてリンゴ箱3箱くらい、ちょっと惜しみながら出した。惜しんだのがいけなかったのか、売れ残ったら返本を頼んでいたが、返事なし。その会とは縁が切れた。その時「本貸す馬鹿に戻す大馬鹿」こんなことわざを思い出した。何か本の大切な命を言い表しているような気がする。バザーに贈ったと思う気持はなかった。
その後も本はずいぶん貸したがみんな戻ってきた。終活処理の難題の一つは写真と本という。捨てるに捨てがたい品なのだ。本は贈るという方法を知った。昭和40年版岩波書店発行の「漱石全集」全16巻、当時1冊1200円、本給が1万円少々のころ、高価な買い物だったように記憶する。この落ちはまたいつか。
(今日の575) 積読もいつか読破の1冊に