2023年04月06日 毎日新聞「はがき随筆」掲載
父と同じ明治生まれの人が110歳という記事に、父はこの半分しか生きられなかったと早世を思ったのは4年前だった。
大正2年生まれは今年110歳というこれも記事で目にし、母が生きていればそうなのか、と偶然父と同じ歳の一致を見つけて何か不思議を感じた。
両親の誕生日、命日と享年はよく記憶しているのに、生きていれば何歳ということには思いが至らなかった。ただ、両親の享年を超えるときは、夫婦で身にしみるものがあった。
今年、息子は顔を知らない父の享年に並ぶ。一つずつではあるが重ねる歳の深みを感じる。
(今日の575) 年忌来て親の気持ちに我至り
父と同じ明治生まれの人が110歳という記事に、父はこの半分しか生きられなかったと早世を思ったのは4年前だった。
大正2年生まれは今年110歳というこれも記事で目にし、母が生きていればそうなのか、と偶然父と同じ歳の一致を見つけて何か不思議を感じた。
両親の誕生日、命日と享年はよく記憶しているのに、生きていれば何歳ということには思いが至らなかった。ただ、両親の享年を超えるときは、夫婦で身にしみるものがあった。
今年、息子は顔を知らない父の享年に並ぶ。一つずつではあるが重ねる歳の深みを感じる。
(今日の575) 年忌来て親の気持ちに我至り