写真は今日の中国新聞別刷り「人類を 守るための 証言はつづく」という、日本被団協が2024年ノーベルル平和賞受賞に当たっての特別紙面です。そこには核保有国も含む世界からの声が載っている。その中の一つ。2016年5月、広島を訪問したオバマ米大統領との対面で「私は核兵器廃絶を決して諦めません。恨みを乗り越え、人類のために共に頑張りましょう」という被爆者の声。
米大統領にこれだけはっきりと核兵器廃絶を直接言えた人はほかにないのではと思う。しかし、ウクライナに中東、南米などでの戦争や内戦を知ると、誰がどんな人が戦を望んでいるのかと不思議でならない。脅しかもしれないが最近は核兵器という言葉が聞こえるし紙面の文字にもなっている。原爆の悲惨さを忘れてはならない。
父はあの原爆投下の日の午後、同僚と二人で広島に自転車で向かった。のちに入市被曝者として原爆手帳を交付された。間違いなく惨たらしい広島の街を目にしただろうが、父はその惨状をほとんど語らなかった。口には出せなかったのだろうと思っている。
ノーベル平和賞受賞理由でこの79年、戦争で核兵器が使われなかった事実を踏まえ「日本被団協と被爆者の代表らによる並み外れた努力は、核のタブーの確立に大きく貢献してきた」とたたえている。「核兵器と人類は共存しない」という授賞式出席者の意気込みを、世界中の為政者はかみしめて欲しい。
(今日の575) 核の傘早く閉じようこれを機に
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