東日本大震災から間もなく満5年、報道で知る限りでは震災前の日常にはほど遠く、完全回帰は見込めない感じだ。同時に発生した原発事故からの恐怖は拭いきれず、その処理も後へ後へずれていく。原発ゼロの声は真逆の方向に進んでいる。トイレなきマンションを後世にゆだねることになる。原発忌避から火力発電建設が見直され、建設に反対していた環境省も、電力業界策定の環境対策に応えるように建設容認に転じた。大気汚染に注目することになる。
中国の環境汚染の映像を見ると空気中に何かを散布したように見える。それは西の風に乗って東へ東へと拡がる。報道される画面を見ながら手で口元を覆いたくなるほどだった。今日のPM2・5としてTV画面に広がる黄に色づけされた汚染の帯は不気味だった。
県は、この中国大陸から風に乗って飛んでくる可能性が高いとみられる微小粒子粒物質PM2・5の監視を強化する。一方で環境対策の進んだ瀬戸内海沿岸の工場群などでは効率化するという。PM2・5や光化学オキシダントを測定する代表局の機能を充実させる一方、二酸化硫黄や窒素酸化物など工場から突発的に出る汚染を監視する地域局は統廃合に休止や再開などを図る。
その休止されるに地域局が身近なところにある。岩国小学校運動場の隅、岩国学校挙育資料館の向かいにある白いプレハブ、家庭の物置くらいの大きさ。設置されてからそれほど経過していないが「山口県大気汚染常時監視局」に並んで測定局名が掲げてある。測定再開という事態にならないよう大気の環境改善に関係者は努めてほしい。
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