日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

逸品もいつかわ

2024年06月30日 | 回想

 日本で初めて石油化学が生まれたのは昭和30年代の前半。ドイツで生まれで岩国育ちの触媒を使って誕生したのはポリエチレン樹脂(PE)だった。フラフープをご存じの方もあろうが、あのパイプを作った樹脂はPE、遊びの具として広まった。若い時にそんなPEの生産に関わっていた。

 PEは紙や木材に硝子などにとって代わり、生活の隅々まで浸透していた。PE樹脂は品質的に向上を続けコストでも汎用できるように変わった。ある健康飲料メーカーが配達用のガラス瓶をPE容器に切り替わったときは、プラントの皆で喜んだことを記憶している。瓶の回収が不要になった。

 そんないい時代もあったが、今はどうだろう。PE以外にも各種樹脂が世に出回っているが、それらの使用後の始末の悪さが地球上の環境汚染を起こしているとされる。対策としてレジ袋が有料に変わった。樹脂の種類と用途が広がり、レジ袋対策だけでは対策にならない。海浜に流れ着く廃棄樹脂対策が急がれる。

 PE生産で共に働いた一人からの数年前の年賀状にこうあった。「公害の元凶のようにいわれて、PE生産の初期にタッチしたことが孫に話せない」。一人のオペレーターの責任ではないが、機会があれば樹脂使用後の正しい廃棄につて説明しよう、後日こんな返信をした。

 (今日の575) 樹脂製品キチンと処分世のために
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