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クローン桜

2016年03月25日 | しっちょる岩国


 報道では開花宣言された錦帯橋たもとの標準木、もう一息というのは素人の感じ。錦城橋上から手の届く桜の木には合わせて数輪が、先発か様子見のように咲いている。それでも弁当を開きくつろいでいる何組かもあり、春がそこまでやって来ているこの風景もいいものだ。

 染井吉野3千本といわれる錦帯橋畔とそれに続く吉香公園の桜。その中には、記録から判明した日本で2番目に長寿桜が数本ある。詳しい説明札が立っており根本を踏んで硬くならないようロープが張られている。今年はどんな長寿桜を見せてくれるだろう。

 さらに珍しい桜の存在を知った。その桜は吉川史料館の門を入ったところにある。格別の標示などはないが、大きな「みみずくの手水鉢」レプリカのそばにある。学芸員さんのブログによればその桜の由来はこうだ。「吉川広家が広島藩浅野家の武将・茶人である上田宗箇へ贈った桜のクローンの苗を平成18年に植えたもの。ここまで10年、長かったです」。岩国城を背景に咲くその花姿は歴史を忍ばせるに恰好の地と思う。

 みみずくの手水鉢は、桜の返礼として1625(寛永2)年に上田宗箇が吉川広家に贈ったもので、紅葉谷公園「山のお塔」にある広家の墓のそばに置かれている。吉川広家は岩国藩初代藩主。岩国藩は13代270年間、この地で薫り高い文化を築いた。史料館は吉川家の歴史資料や美術 工芸品が収蔵されている。今、「武将と茶」展が開かれているが偶然だろうか。
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