日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

サーカスの観覧席

2021年03月21日 | 生活・ニュース

 サーカス、新明解国語辞典では「曲芸や動物などを、職業として見せる人の一団」、広辞苑では「多くの動物を使って、曲芸・軽業などを興行しながら各地を巡業する旅芸人の団体」と説明、明鏡国語辞典では「動物と人間の曲芸を中心に展開する大がかりなショー、またはその一座」と3様の解説。ウィキペディアでは「動物を使った芸や人間の曲芸など複数の演目で構成される見世物」。

 そんなサーカスがお隣広島で始まった。サーカスといえば矢野と木下サーカス団の名前はいつからか知っていた。矢野サーカスは廃業になったという。広島で始まったのは木下大サーカス、5年ぶりの広島公演という。コロナ禍だからこそ希望を与えたい、と主催者の気持ち、コロナ禍の興行、感染対策には大変な気遣いが必要だろう。

 サーカスは錦帯橋下流の川原で子どものころ見た記憶がある。戦前にはこの川原で興行中に台風来襲、洪水で演技する動物が流された記録がある。その中に、流され死体で発見されたライオンを近くの境内に葬ったというある町内会誌を見た。以前その場所を訪ねてみたが、廃寺となり墓標の姿は見当たらなかった。サーカスが庶民の楽しみだったっことが伺える。

 サーカスを最後に観たのは子どもが小学校高学年の頃だから40年以上も前だろうか。場所は広島市、サーカス団の名前は記憶していない。前売り券購入時に「一番いい席を」とカッコつけた。薦められたのは最前列の真中、これが大失敗だった。席が低すぎて演技する動物の足元が見えない、駆ける動物の巻き上げる埃は冠る、散々だった。サーカスの見やすい席は舞台から少し離れたところ、これからご覧の方は参照ください。
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軒の下

2021年03月20日 | 町かど

 その家の前を通るとき「今日の花は何かな、どんな飾り物かな」、そんなん楽しみを届けてくれる家がある。昔は大きな店だったが、仕舞われて今風の家に建て替わった。しかし、かつての名残か玄関横の軒下に大きな瓶が複数個置かれ花が生けられている。1年を通しての変わらない心遣いに、花に疎い身ながら関心を持って見て通る。郵便受けは竹かご、配達への感謝を示す文が貼ってある。

 軒下に畳1畳を長い方に沿って半分にした細長い出窓があつらえてある。通りに面した側は1枚物のガラス、奥は障子でさえぎられている。この出窓の中央に生け花がひと鉢おかれている。何流かは分からないが、その生け方は私流にいえば凛とした生け方に思える。日の当たるその出窓、秋の終わりころから花のそばで猫が寝ている。温かいのだろう、気持ち良さそうな寝姿が欠かせなくなっている。

 玄関横の出窓のガラス窓を木製の挌子で覆った家、その挌子にゑびす祭のビラが毎年貼られていた。これぞ城下町と思える光景に何度かシャッターを押した。故あってだろう、最近気づいたのだが、形はよく似ているがアルミ製の格子に変わっていた。遠目には差はないが近づくと何か趣が変わる。私の思い込みだろうか。

 幅3尺ほどの飾り窓の家は人形が飾られる。最近までは雛飾り、といって数十体のいろんな雛とひな祭りに関連する飾りが段差をつけて飾られる。この次は端午の節句にちなんだ飾りになるだろう。どの人形も歴史を滲ませた感じのするひと品に見える。散歩でこうした軒下の飾りを楽しめる我が街に感謝し誇りにおもう。
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サクラ

2021年03月19日 | 生活・ニュース

 各地の桜の開花情報はいずこも平年より早い、今年の開花一番の広島縮景園は3月11日、平年より16日早いという。子どものころの桜の開花や満開は学校入学のころのように記憶している。この季節になると長い間、菜の花とサクラを撮っていた近場の風景も、菜の花が咲き切らないうちにサクラが咲きそろい、肝心な時期を逸している。

 日課というほどではないが散歩に出る。樹齢は分からないがその太さ風格から古木と呼べるサクラの木が3本並んでいる。長年見てるが、この場所は何が幸いするのか近くでサクラが最も早く咲く。桜切る馬鹿といってサクラは選定しないとい荒れるが、幹を見るとかなり手入れされている。歩道そばで通行の妨げを避けるためだろうか。

 2,3日前からツボミが膨らみ始めていた。今日、通りかかると一本に数十輪いや百輪かもしれないが柔らかい日ざしを受けて桜が開花している。今年初なので撮っておいた。

 近くの小学校では卒業式、いや正しくは「卒業証書授与式」が行われた。広い運動場は授与式に参加する親の車で満杯になっている。これも私らの頃には想像もつかない光景だ。校庭の桜の木はまだ蕾で、4月入学する後輩に花を持たせるのだろう。コロナに明け暮れた最終学年、この苦労や苦難の経験をこれから先の活躍の中で生かして欲しい。それは多くの人のためになるからだ。
 
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快音よ響け

2021年03月18日 | 生活・ニュース

 明日から第93回選抜高等学校野球大会が2年ぶり始まる。今日はその開会式リハーサル、参加はコロナ感染対策として、開幕日出場の6校に制限され行われた。県の下関国際は明日の第3試合で群馬の健大高崎と対戦する。健大強力打線は関東大会を制した。下関は3年ぶり2回目の出場、昨秋の中国大会では1年生主体のチームで準優勝し甲子園への切符を手にした。初勝利を期待する。

 それから1週間遅れの26日からプロ野球が開幕する。試合数はリーグ内25回戦総当たり、交流戦18試合の合計143試合。また今年は延期された東京五輪が予定されており、7月19日から8月12日まで中断される。オールスター戦は中断前の3日が予備日を含めて行われる。

 この季節になると地元紙から「カープフアンガイド」が朝刊と一緒に届く。監督・コーチ以下、守備ごとに全選手の顔写真とプロフィル、今シーズンの全試合予定、昨年の戦績など資料も充実している。今年のカープのキャッチフレーズは「バリバリバリ」。「バリ」は「もの凄い/とても」等の意味を持つ広島弁。2年連続Bクラスを跳ね返すため 「ねバリ強く戦う覚悟」をキャッチフレーズにしたという。

 市内にはカープ2軍練習場となる由宇球場がある。ここでは若コイが明日の夢を掛けて励んでいる。それを応援する地元の温かさ、熱の入れようは我が子我が孫を育てるがごとし、先日も2軍優勝を願って必勝祈願が地元神社で行われたと報道された。新型コロナウイルスの影響で今年も2軍戦は無観客試合、コロナの早い終息と若コイの活躍を合わせて祈る。
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彼岸に墓参りはなぜ

2021年03月17日 | 生活・ニュース

 「暑さ寒さも彼岸まで、暑い寒いも彼岸まで」と諺にある。秋の彼岸の頃には残暑もやわらぎ、春の彼岸が来れば寒さも薄らぎ、しのぎやすい日和になる。今日は春の彼岸の入り、朝方の濃霧が消えると柔らかい日ざしに押されジャージを脱ぐ。同好会の集いの日だが、所用ができ欠席、その代り屋外でたっぷり日差しを受けた。昼前温度計は23度だった。

 明後日は母の35回目の命日、都合があって昨日のうちに墓参りを済ませた。亡くなった先祖が彼岸から、時々こちらの側の此岸へ姿を現すという。これが彼岸と此岸が交流する行事の日で、その場所がお墓という。日本の先祖崇拝の影響からきているという、こんな話を聞くと彼岸に墓参りする理由がわかる。
 
 そんな彼岸の終りを待っていたかのように彼岸中の3月21日に1都3県の非常事態線が解除されるようだ。先週末からマスコミの報道は解除ありきの報道になっていた。マスコミが宣言を解くわけではないが政府の側からの情報で伝わって来るからだろう。東京の人出の多さと増加率、マイクに答える若者の声、繁華街の賑わいなど、地方にいると「大丈夫なの」と思う。

 宣言解除が彼岸中なので先祖はコロナを警戒して早く此岸を去ってしまうかもしれない。そうすると墓参りしても会えないことになる。大きなお世話だがそれまでにお参りを。街に出たくて出たくて、若い人のそんな声が多く放送されるように感じる。警戒感なくして感染を止めれるのか、専門家の意見はどうだろう。
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甦れるか岩国七町

2021年03月16日 | しっちょる岩国

岩国七町、いわくに通になろう(岩国検定テキスト)より抜粋。岩国は藩の発展に伴い、城下町も整備されていった。家臣は横山、千石原、川西に屋敷割、錦川対岸の錦見地域には町割りが決められた。中心は錦帯橋の正面に当たる「大明小路」で昔は中級武士の屋敷ばかりで代表的な侍町であった。その西側には「玖珂町」「柳井町」「米屋町(鍛治屋町)」「塩町」「材木町」「魚町」「豆腐町」など、町人が居住する「岩国七町」と呼ばれる町を作った。2007(平成19)年2月16日、財団法人古都保存財団により「美しい日本の歴史的風100選」に選定された。

 岩国市は今年初め、錦帯橋とそんな岩国七町を中心とする城下町を「国重要文化的景観」への選定依頼を文化庁に申し入れたという。指定依頼にあたって報道では、江戸期の風情が残る城下町、風土と人々の営みによって育まれてきた町並みや景観と紹介している。町人が居住する七町も車社会となって何十年、大きく様変わりした。

 写真は玖珂町・柳井町・米屋町・塩町の4つの通りの昼下がり、約1キロが見通せるのだが人も車もその姿はない。これは偶然ではなく、いつの間にか閑散とした通りになってしまった。原因はいろいろだが、通りの両側に軒を連ねていた商店が次々と閉まり、現代風の家屋や駐車場へと様変わりしている。

 子どもの頃の通りの賑わいを知っている身からすれば言葉が出ない。年末には有名なアメ横ほどの混雑ぶりだった。そんな賑わいの一つだった豆腐町に昭和27年にオープンした市小売り市場の廃止が決まった。食料品は何でも揃う地域の台所だった。老朽化と出店のないことから決まった。廃止後の姿は未定、七町の姿がまた変化する。
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遅刻はしない

2021年03月15日 | 生活・ニュース
 

 「3学期が終盤に差し掛かり、卒業シーズンとなりました」の書き出しで始まる母校でもある近くの小学校だより3月号。例年であれば6年生を送る会などを通して進級や進学などの不安を受け止め、心の準備をするのだが、これまでとは異なる対応をとることに苦慮していると続く。それでも17日は6年生の給食最後の日、19日は卒業証書授与式、26日は修了式で4月7日まで春休み、と予定が組まれている。

 我が家の前は四つ角、と呼ぶ大きなものではなく、裏通りの辻といった方が古い町並みにはふさわしい。登校時間帯には3方向からやって来た児童らが合流し、表通りに向かって流れていく。朝、7時を回ると話し声が聞こえ7時半前後が登校の登校のピークになる。晴れの日雨の日を問わずその姿を見送っている。

 登校の子どもらが途切れたころ、バタバタという走る足音がする。ランドセルからガチャガチャという音も聞こえる。見ると、上級生くらいの男児が駆けて来る。手に持っている大きな布袋が揺れる。寝過ごしたのか、忘れ物を取りに帰ったのか、体調が悪かったのか、とにかく遅刻はすまい、と一生懸命走っているように見える。

 8時少し前、歩いても十分間に合うが、思わず「こけるなヨ」と声を掛けた。ちらっと私の顔見て表通りに向かって曲がった。あの子にとって学校は楽しいところ、もしや遅いと友達が心配しれいるからそれで急いでいるのかも、いい方いい方へ想いを傾けてみる。登校が終わるころ私の今日の予定開始となる。 
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春ですねえ

2021年03月14日 | 自然 季節

 市内のアメダスの今朝の最低気温は午前6時半ころの2.2度、4時半に起床したがそれほど寒さは感じなかった。出ていた霜注意報は7時ころ解除されたが、10時過ぎに新しく霜注意報が発表された。明日の朝は冷え込むのだろうか。今日は、仲間との月1回の農園作業の日、盆地の農園は穏やかな日差しで気持ちよかった。

 畑は先日来の雨、50㍉ほどの雨量で水分たっぷり、耕運機が苦労しながらも動いてくれ、高齢者の体力消耗をカバーしてくれた。耕運機の操作は少々難儀な様子だった。整地した畑に、じゃがいも、ほうれん草、大根、細ネギなど植える。あとは収穫だけだが、これからは雑草との戦いでもある。

 寒くもなく汗もかかない、穏やかな日差しの中で収穫を楽しみにして体を動かす。農園周りにはクローバーがあちこちに群生している。牧草や緑肥ように植えられるという多年草。普通は三枚の小さな葉だが、希望・信仰・愛情・幸福などを表すという四つ葉、それがないかと探すが縁遠いのか目が悪いのか見つからなかった。

 農園周りの何本かの柿の木にまだ小さいがさわやかな緑色の新芽がのぞいている。昨年は裏年なのか収穫できなかったから、新芽を眺めながら今年の収穫に期待を膨らませる。弁当を食べながら電気自動車や再生エネルギーが話題になった。農園周囲の休耕田に太陽光パネルの設置が増えている。米では食えないのか、後継ぎが無いのか、日本農業の先行きを思いながらむすびを頬張る。
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更新厳しくなる

2021年03月13日 | 社会 政治

 高齢者とは年齢65歳以上者を指す。そして75歳を超えるといい面も悪い面も含めて後期高齢者と呼ばれる、というか分類される。この層に該当すると社会迷惑をかけることが増加しているようだ。「長生きは本当に幸せなのか」という問いに答えるのが難しくなるほど高齢者が増加している。

 そんな一つ。高齢者による交通事故が増加している。そうしたこともあり自動車運転免許の更新は認知症検査が行われる。社会のためにも運転者本人のためにも必要と思う。この検査に通らないと更新への手間がかかる、知人の苦労談を聞いたことがある。免許返納出来ないのは家族の通院が理由だった。

 来年6月からはさらに厳しくなるようだ。75歳以上で免許更新通知が届いた時点から、過去3年間に信号無視など11種類のうち一つでも違反していれば、実車試験の対象者になるという。更新期間中は繰り返し受験出来るが、不合格の場合は更新できなくなる。試験は安全運転に必要な内容で100点満点の減点方式で合格は70点以上という。

 11種類の違反履歴のある高齢者の重大事故はそうでない人の倍以上だという。若い運転者に比べ身体機能や瞬発力など低下することはよく認識している。事故削減への法改正は必要だが、違反11種類の項目を見ると、高齢者でなくても違反歴のある人は多いのではなかろうか。これらの運転者についてもしっかり検討し事故削減を進めて欲しい。私は今秋の更新、今のままゴールドを継続すれば無試験だが、脳の方が不安である。
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石垣に龍

2021年03月12日 | 地域

 昨年の秋の終わりころ、氏神様の椎尾八幡宮石垣に橋脚のない五連の錦帯橋と岩国城が描かれた。誰の作品だろう、どんな風にして描いたのだろう、そんな思いで眺めていた。見る回数が膨らむと少し興味が薄らいで通るたびに気をつけてみることが薄くなった。そして少し色合いも薄くなってきたかな、と感じていた。
 
 今年になって気づいた。錦帯橋の描かれた石垣の奥側の高さのある石垣に巨大な黒龍が描かれた。鳥居に噛みつきそうな大きさは目測で数メートルはありそうだ。。繊細で立体的で今にも動き出しそう。もしかしてバンクシーの作ではと立ち止まる。いや、彼の作品は風刺画、この龍は社会への何かの怒りかなどと思いながら黒龍をFBにアップした。ありがたいことに情報がいくつか寄せられた。

 その1.石垣を清掃するとき汚れを残して描かれた傑作。その2.作者はボランティア。その3.龍は、錦帯橋の次に何を描こうかと思案の時、臥龍橋通りの突き当りだから「龍」にしたらと言われ決まった。その4.描く道具は絵筆や刷毛ならぬ汚れ落としの高圧洗浄機で描き上げた。

 情報を頂いた方有難うございます。関東在住の当地出身者から、訪岩できるようになったら是非見に行きたい、実物を見てみたい、などの応答があった。それにしても高圧洗浄機で凹凸のある石垣の汚れを落としながら汚れを残した部分を作品にする、それは高い足場の上で、凄い腕の持ち主と思う。水中に棲む龍は時に天に昇って風雲を起こすという。さて何をしたいのだろうか。
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