日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

頼もしい二代目

2021年03月24日 | 生活・ニュース

 水回りのちょっとした改修をした。それを下請けした30才前後に思える業者の社長が施工した。「親父が急逝し勤め先をやめ家業を継いだ。ようやく仕事がいただけるようになり喜んでいる。母が一番ほっとしている」、工事を眺めている私に自らの近況を話す。コロナ禍で厳しい世情の中で「仕事があるという喜び」がひしひしと伝わる。聞く私も何か嬉しくなる。

 私の現役時代何をしたかと聞かれたので、若い時は石化プラントの運転を経験したことを話す。すると突然、水素を扱ったことがあるかと問う。扱った経験から記憶している難しさや怖さを話す。彼の思いは家業の将来に向けた発展策の一つとして「水素エネルギー」に係わってみたいという。今の仕事とどのように関連するのか私には分からないが、将来を見据えた思いに賛同した。

 さらに話は弾み、石化燃料から自然エネルギーへの転換にも興味があると話す。その気づきは、最近の新築家屋の太陽光パネル設置の増加から思っていると話す。私の近所もそうであり、そこは私と完全に一致している。私も26年前、新築の時パネル設置を見積もってもらった。現在と違い補助制度など無く満額自己負担で1千万円弱、手が出せる状況ではなかった。

 仕事をしながらの話しぶりから独身のように感じたが、このコロナ禍で仕事が入って来ることの喜びや夢、将来の家業の姿とそのための策、若くても責任感を十分に感じさせる。ぎっしり工具の入った腰袋、手を動かし、脚立に立って調整し仕上げていく、彼の仕事はリモートでは不可能、仕事ぶりを見ながらいい後継ぎになれる、そう思った。
コメント
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