a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

無実な日々 …15

2014-09-01 18:03:53 | 東京公演
アフタートーク決定!!
9月14日(日) 坂上真清(ケルティックハープ)=音楽×公家義徳=演出
9月15日(月・休) 三輪玲子(ドイツ演劇研究)=訳×公家義徳=演出
9月17日(水) 菊地尚子(舞踊家)=振付×公家義徳=演出




2014年8月31日


無実

18

世界の不確実性

「みんなでひとつずつ願い事ができるとしたら、今、ここで、何をお願いする?」


今日は稽古場を抜け出して、鵜飼哲さんの講演会に浮気してきた。
いま鵜飼さんはパリ第三大学に客員教授として招ばれていて一時帰国。
ガザをめぐるフランスでのデモの話と、フランス政府の対応について詳しく聞いた。
ガザの戦争(リンチ)に対するデモが反ユダヤ主義だとフレームアップされ、
デモが禁止された。禁止したオランド大統領も内務大臣カズナーヴも、
第二次インティファーダの頃は社会党員としてともに戦っていた人たち。
それがイスラエルに急接近している。
(オランドに何もできないことはみんなわかっているのだが、
絶大なる権限のあるフランス大統領は、
亡くなるか降りるかしない限り変らないのだと。)
移民系青年層はガザに心を寄せている。
しかし社会党政権への絶望から彼らは極右の国民戦線に投票してしまう。
彼らにそもそも中東問題とはなんなのか、
フランスの植民地主義とはなんなのか、
を根気強く教えて極に走らないよう勧めている団体もある。
パレスチナ解放運動は、二極化する政治の間をつなぐ唯一の活路。
トータルな反植民地主義の運動を継続すること。

下手なまとめ方だけど。いやあ~ 濃密だった。
大統領? 『無実』に出てくるし。
移民? 『無実』に出てくるし。
パレスチナ? この間パレスチナの演劇人に会ったばかりだし。
いろんなピースがはまってくる…
そしてこの18場は、やはり、いろんなピースが集まってくるシーン。
まさにいまの世界。

愚者は自分を愚かだと思い、賢者は自分を愚かだと思い、その中間に誇大妄想がはびこる。(12場/エラ)
デーア・ローアーおそるべし。

ええと、世界の状況とリンクするけど、ちょっと変わった現代のメルヘンです!!
「みんなでひとつずつ願い事ができるとしたら、今、ここで、何をお願いする?」



無実 稽古場

熊地さんが来てくれて、いま、音響の勝見さんと公家と打合せ中。
それから、劇団のかわいい妹のふうかがドイツ留学から帰国中。
もうドイツ語ペラペラになっている!!!
明日から9月。
超追い込みに入ります。
ほんとに素敵な舞台になりますから、ぜひご覧ください。

それから、吉報。
なんとか間に合って、パンフレット校了。
って責了だから、まだ奥秋さんに迷惑かけつつ…
感謝です!!!


『無実』UNSCHULD
Dea Loher作 三輪玲子/訳 公家義徳/演出
9/11~21 ブレヒトの芝居小屋
★アフタートーク
9/14 坂上真清×公家義徳
9/15 三輪玲子×公家義徳
9/17 菊地尚子×公家義徳

先週金曜日に日刊ゲンダイに掲載されてます!!!
チケットのお申込み、お忘れなく。



東京演劇アンサンブル
制作:小森明子

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東京演劇アンサンブル 創立60周年記念公演2
無実



デーア・ローアー/作
三輪玲子/訳(論創社刊『無実・最後の炎』より)
公家義徳/構成・演出

音楽/坂上真清 熊地勇太
舞台美術/池田ともゆき 
照明/大鷲良一 
映像/高橋啓祐
衣裳/稲村朋子
音響/勝見淳一
振付/菊地尚子
宣伝美術/久保貴之 奥秋圭
舞台監督/入江龍太
制作/小森明子 太田昭


2014年9月11日 (木) ~2014年9月21日 (日)
9月11日(木)19:00
9月12日(金)19:00★
9月13日(土)14:00
9月14日(日)14:00
9月15日(月)14:00
9月16日(火)休演
9月17日(水)19:00★
9月18日(木)19:00
9月19日(金)19:00
9月20日(土)14:00
9月21日(日)14:00

チケット料金
前売:一般3,800円、学生3,000円(税込)
★=Low Price Day=2,500円
当日=4,500円
東京演劇アンサンブルwebチケットセンター

会場 ブレヒトの芝居小屋


アフタートークのお知らせ

各日、公演終了後に行います。
チケットの半券をお持ちであれば、
どなたでもご参加いただけます。



9月14日(日) 坂上真清(ケルティックハープ)=音楽×公家義徳=演出
9月15日(月・休) 三輪玲子(ドイツ演劇研究)=訳×公家義徳=演出
9月17日(水) 菊地尚子(舞踊家)=振付×公家義徳=演出




出演
エリージオ (黒人の不法入国者) 大多和民樹
ファドゥール(黒人の不法入国者)  小田勇輔
アプゾルート(盲目のダンサー)  永野愛理
ミセス・ハーバーザット(身寄りのない女)  志賀澤子
フランツ(遺体処置係)  尾崎太郎
ローザ (その妻)  奈須弘子
ミセス・ツッカー(ローザの母)  真野季節
エラ (老いゆく女性哲学者) 原口久美子
ヘルムート(その夫、金細工師)  篠澤寿樹
殺された少女の父 竹口範顕

殺された少女の母 町田聡子
自殺者1 篠原祐哉
自殺者2 熊谷宏平
若い男の医者 三木元太
大統領 本多弘典

東京演劇アンサンブル
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FAX:03-3920-5232
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