a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

稽古場ブログ、始動!

2018-08-13 12:55:23 | 東京公演
猛暑かと思っていたら、急に天候の不安定な日が続いていますね。

ブレヒトの芝居小屋では、連日『トゥランドット姫 あるいは 嘘のウワヌリ大会議』の稽古中です。

本日より、稽古場ブログをスタートします!


担当は、学者(トゥイ)・ウェン、侍女1役の、上條珠理です。


実は私、劇団に入る前は某オペラ団体で働いておりました。
その為、まず思い浮かぶのはプッチーニ作曲のオペラ『トゥーランドット』。(イタリア語読みの表記です)

大人数、大掛かりなセットが必要な為あまり上演されなかった作品ですが、ここ数年日本で公演されているようです。


美しく誇り高いトゥーランドット姫は、先祖の姫の恨みを晴らす為、言い寄る異国の王子達に謎を出し、答えられない王子達を次々首切りにしています。

それが民衆達の一大イベント!


になっている北京に、タタール国を追われた王子カラフが登場、姫に一目惚れし謎解きに挑んで、あっさり3つ正解。

絶対結婚しないと逆上する姫に、自分の名前を夜明け迄に告げるなら死んでも良いと鷹揚に答える王子。

名前が分からなければ皆首を切られてしまうと騒ぐ市民や城の家臣達に、今宵北京では誰も寝てはならない、朝には自分が愛と勝利を手にするのだからと王子が歌うのが、有名なアリア「誰も寝てはならぬ」です。

明け方、王子の名を知る女奴隷のリューが捕われ拷問にかけられるも、王子を愛するリューは、決して名前は答えない、これが愛なのですと姫に訴え自害。民衆は大いに同情、姫は氷のような心を溶かして王子の名は愛ですと高らかに宣言し二人は結ばれる、というオベラらしいモヤモヤした結末です。


さてさて、このお話をブレヒトが料理すると、一体どうなるのか!?


主人公二人の性格付けは全く違いますが、傍迷惑なのは同じ?


意外な共通点、かけ離れた設定を発見するのが私の密かな楽しみでもあります。


そしてこちら側の世界になかなか飛び込みきれていない私……ハイ、もっと思いきらなくては!


という訳で、皆様どうぞお楽しみに!


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作 ベルトルト・ブレヒト
訳・ドラマトゥルク 黒田容子
演出  公家義徳
音響  島猛
照明  真壁知恵子
衣裳  稲村朋子
映像アドバイザー・撮影 飯名尚人
制作  小森明子・太田昭

■キャスト
トゥランドット姫      正木ひかり
皇帝            永野愛理
皇太后           志賀澤子
ヤウ・イェル        三木元太
総理大臣          竹口範顕
宮廷学者フィー・イェイ   篠原祐哉
アー・シャー・ゼン(農夫) 伊藤 克
エー・フェー(彼の孫)   山﨑智子
ゴーゲー・ゴーグ(ギャング)和田響き
マー・ゴーグ(彼の母)   原口久美子

浅井純彦
雨宮大夢
大橋隆一郎
小田勇輔
上條珠理
坂本勇樹
仙石貴久江
永濱渉
奈須弘子
町田聡子
真野季節
洪美玉

9/7 19
8 14
9 14
10  休演日
11 19☆
12 19☆

13 19
14 19
15 14
16 14
17 14


ブレヒトの芝居小屋

全席自由 開場は開演の30分前 整理番号順の入場

料金

前売一般 3800円 前売U25→3000円〈25才以下の方対象〉

当日4500円

☆Low Price Dayは一律2500円

チケット申込

東京演劇アンサンブル TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433

ticket@tee.co.jp

協賛 ケンタウルスの会