a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

ひと切りへの覚悟

2018-08-27 11:35:09 | 東京公演
みなさまこんにちは、三木元太です。

9月公演『トゥランドット姫』の本番まで2週間を切りました。

クソ暑かったり台風来たりする日々、稽古をしながら思うこと→
毎回ながら、気付くとアッッッという間に本番は近づいてくるもんだなと……
                             ヤベエ、まだ何も出来てないww



7月末に北京に行ってきました。




もちろん役作りの為!(ウソです)


ベイビードラマのフェス公演の仕事で行ってきたのですが、
実際に芝居の舞台になった「紫禁城」へも行ってきました。
   まあ、なんて壮大な広さ!



リアル「ラストエンペラー」


歴史とそこで生きた人々に思いをはせながら、稽古初期に実際肌で感じれたのは自分にとって、とても良いタイミングでした〇



今回の作品は登場人物がものすっごいいるので、ほとんどの人が一人何役も演じます。
ホントに、人によっては何役やるんだろう?って一緒に稽古場にいても把握できませんw


そういう私も数役かやりますが、その中で今個人的にハマって演じているのがお偉い様の髪を切る「理髪師」の役です!
ピンポイント役なのですが、

『偉い人の門出の為に髪形を整える仕事』


なんと想像力をかきたてられる役柄なのでしょう〇
私は「職人」という響きが大好きですが、この人はきっと、職人の中の職人と思われます。

お偉い人を相手にする緊張感。
門出の姿を整えてあげようという想い。
職人たるもの納得のいく仕事をやり遂げる使命感。

生き死にのかかった緊迫した覚悟の会話をしている人物の後ろで、チョット違う覚悟を演じる状況が、大好きです。
世界は、それぞれ、様々な人の人生が同時に進んでいて、袖触れ合う程度にクロスしているのです。
どうかみなさま、「理髪師」の仕事に対する真剣さを観に来てやってください。




 僕はブレヒトの描く『民衆』が大好きです。
ブレヒト作品には欠かせない群像。沢山の人物が登場しますが、ブレヒトの描く民衆は『その他大勢』では済まされない、一人一人に魅力のある(俳優としてはやりがいのある)登場人物が多いのです。

必死に生き、のたうち回り、幸福を求める人々。

自分の人生と同じですねww


あ、他にもトゥイ(学者)や、皇帝の弟ヤウ・イェルも役もやります。
観に来てください〇



PS
全く関係ないですが今夏、電力会社を「東京ガス」から「エネオスでんき」に替えました。100%脱原発を考えた結果。
でも結局、送電線は東京電力……
発電事業と送電事業、サッサと分離してくれないかなぁ!!




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作 ベルトルト・ブレヒト
訳・ドラマトゥルク 黒田容子
演出  公家義徳
音響  島猛
照明  真壁知恵子
衣裳  稲村朋子
映像アドバイザー・撮影 飯名尚人
制作  小森明子・太田昭

■キャスト
トゥランドット姫      正木ひかり
皇帝            永野愛理
皇太后           志賀澤子
ヤウ・イェル        三木元太
総理大臣          竹口範顕
宮廷学者フィー・イェイ   篠原祐哉
アー・シャー・ゼン(農夫) 伊藤 克
エー・フェー(彼の孫)   山﨑智子
ゴーゲー・ゴーグ(ギャング)和田響き
マー・ゴーグ(彼の母)   原口久美子

浅井純彦
雨宮大夢
大橋隆一郎
小田勇輔
上條珠理
坂本勇樹
仙石貴久江
永濱渉
奈須弘子
町田聡子
真野季節
洪美玉

9/7 19
8 14
9 14
10  休演日
11 19☆
12 19☆

13 19
14 19
15 14
16 14
17 14


ブレヒトの芝居小屋

全席自由 開場は開演の30分前 整理番号順の入場

料金

前売一般 3800円 前売U25→3000円〈25才以下の方対象〉

当日4500円

☆Low Price Dayは一律2500円

チケット申込

東京演劇アンサンブル TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433

ticket@tee.co.jp

協賛 ケンタウルスの会