a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

たくらむ

2018-08-26 12:55:40 | 東京公演
今回はトゥイの学校の校長ヒー•ワイ、他の浅井です。

では今回は裏方の仕事のことを。

今回の芝居に限らず、台本には作者の願いや望みが書かれているし、演出家はそれを読み、これはこうしよう、あれは−−−と妄想を膨らます。

そしてそれを具体化するのが裏方だ。

うちでは役者が裏方を兼ねるから、みんなで考えることになる。

例えば
「トラゴロウはとびかかって、あっというまにりょうしをのみこむ」

は、本当に猟師は消えるし (観ている子供たちが息を呑み、首を伸ばして覗き込む姿はなんとも快感)


「目をあざむく花吹雪 女は跡形もなく花びらの中で消え失せていた。」

は、総量250キロもの桜の花びらが降りしきるし、女は忽然と消える。

金が無い分、ああだこうだと皆で角突き合わせ、創意工夫で乗り切っていく。

40年もこの小屋でやっていると、客席からは見えないかもしれないが、天井の板は取り去られ、キャットウォークにはたくさんの穴があき、センター通路の板は歩くときに気を付けないと踏み抜いてしまう。



でも、こういう工事ができるからこそ、

ここ!

この場所に!

これが欲しい!


という演出家の無茶?な要望に応えることができるし、要望もできるのだ。

とても贅沢で、本当に稀有な空間だと思う。


さて今回はどんな仕掛けが?!

壁が無くなる?

屋根が消える?

雨が降ってくる?


それは観てのお楽しみ。

さあ、是非!是非!おいで下さい。

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作 ベルトルト・ブレヒト
訳・ドラマトゥルク 黒田容子
演出  公家義徳
音響  島猛
照明  真壁知恵子
衣裳  稲村朋子
映像アドバイザー・撮影 飯名尚人
制作  小森明子・太田昭

■キャスト
トゥランドット姫      正木ひかり
皇帝            永野愛理
皇太后           志賀澤子
ヤウ・イェル        三木元太
総理大臣          竹口範顕
宮廷学者フィー・イェイ   篠原祐哉
アー・シャー・ゼン(農夫) 伊藤 克
エー・フェー(彼の孫)   山﨑智子
ゴーゲー・ゴーグ(ギャング)和田響き
マー・ゴーグ(彼の母)   原口久美子

浅井純彦
雨宮大夢
大橋隆一郎
小田勇輔
上條珠理
坂本勇樹
仙石貴久江
永濱渉
奈須弘子
町田聡子
真野季節
洪美玉

9/7 19
8 14
9 14
10  休演日
11 19☆
12 19☆

13 19
14 19
15 14
16 14
17 14


ブレヒトの芝居小屋

全席自由 開場は開演の30分前 整理番号順の入場

料金

前売一般 3800円 前売U25→3000円〈25才以下の方対象〉

当日4500円

☆Low Price Dayは一律2500円

チケット申込

東京演劇アンサンブル TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433

ticket@tee.co.jp

協賛 ケンタウルスの会