空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

落ち着きを取り戻しつつ…あるのよね?:ソマリア

2007-05-06 01:23:14 | ソマリア関連
 まずは心温まる感じのものを:

BBC Africa in pictures: 28 April-4 May

 6枚目,ソマリア,モガディシュのschool childrenの姿をご覧くださいな。学校再開です。ん,割りに血色よさそう。着物もよさそう。多少着崩している感じの年長者がいる辺りも年少組っぽいのは真面目に着ているのも,いかにも学校らしくてほほえましい。

 新モガディシュ市長Mohamed Dheere氏は就任式で声明,今後市中路上で武器を携帯する事を禁ずると。もしその通り行われれば,武装解除へ向けて大きな一歩となりましょう。それなら,6週間に亙った対insurgents作戦も実りを得るというもので,…1600人ほどの死者(ローカルエイドグループによる数字)も浮かばれる余地があろうというもの:

BBC news, Africa Guns banned from Somali streets Friday, 4 May 2007

 無論,治安部隊は武器携帯可。
 これに伴い,政府軍は武器のバザールを閉鎖。先週までは自由に武器は買えたらしい。なお商品は武器商人の手に残されている模様。武器の流通を抑えるなら買い取りなり没収(これはすごい反感買いそう)なりが必要でしょうが…買い上げてあげる…お金はない,のかも。

 それはいいんですが,BBC以外のところも,ちょっとのぞいてみたのですよ。そしたらプントランド沖でフィンランド漁船三隻がハイジャック。この数週間,海賊行為が頻発している…というのです(Garowe Online Fishing vessels hijacked off Somalia coast 3 May 3, 2007 - 1:44:35 PM)。3700kmもの海岸線(とその海)がパトロールなしに置かれては,いろいろ難も生じようというもの。

 UICの統治は厳しく,その点,治安の維持には一定の評価を与えねばなりますまい。尤も,その海賊頻発の時期は,モガディシュで激戦が行われた時期にあたるわけで,暫定政府の今後の舵取りに注目です。

 とか書いたら,実は15隻(~17隻)もの漁船・船員はプントランド自身によって逮捕されたものという(Voice of America Foreign Boats Seized in Somalia By Katy Migiro  Nairobi 04 May 2007)。船はちっちゃく食糧・水は大して積めるはずもなく,抑留が長期に亙っては様々な困難が予測される。
 というか,領海(あれは国家じゃないにせよ)侵犯をしたならしたで,当該国に速やかに連絡があるべきで。どうして連絡がなかったか,侵犯の有無は,疑問は様々うずまくばかり。

 プントランドはユスフ大統領の(本来の)お膝元。しっかりしませんと,格好がつきません。

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