和解会議の代りに攻勢を：ソマリア

　14日は，本来国民和解会議が行われるはずでした―13日には延期の旨，公表されていましたが。ですがこんな日に攻勢をかけなくてもいいでしょうに。

　…いえ，なにかしら象徴的です。やるなら今日ですけどね。私が反政府側だったなら，14日に，慎重に調整した同時多発攻撃をしかけるでしょう。

BBC news Africa Somali insurgents launch attacks 14 June 2007

　暫定政府およびエチオピア軍施設4箇所に迫撃砲，ロケット弾などで攻撃。一応小康状態を保つようになった4月以来，最大の規模。さらには文民暗殺もあった由。エチオピアは軍部隊の撤退を公言していますが，これではその時期はいつになることやら。

　準備委員会議長Ali Mahdi Mohamed氏は昨日，和解会議の一か月延期を声明したばかり（BBC news, Africa Somali conference postponed again 13 June 2007）。予想外の困難が生じたからという旨，述べますが。困難は日に日に増大している，のかもしれません。軍部隊への攻撃等は止みません。
　攻撃されれば，軍部隊はそれなりの反撃をします。市民に犠牲が出かねません（でてます）。捜査のため，当局は周辺にいた人々を拘束するでしょう（ごっそりと）。いくらなんでも，無実で拘束されればいい気はしません。

　もとからよろしくない対エチオピア感情は悪化の一途，でしょうけれど―目的のためには手段を選ぶべき場面も，世間には多々あるのではないかという気がします。