「ドキュメンタリー映画「太陽の下で -真実の北朝鮮-」を紹介。北朝鮮における理想の家族の日常を記録したドキュメンタリーとしながらも、全て北朝鮮当局によって演出されていたことに気づいたロシア人監督が、その裏側を隠し撮りで明らかにしたものだと説明された」
「しかし、その中で遥は「私たちはすごく距離をもって(この映画を)見てますよね? 向こうでは必ず権力者を笑顔で仰ぎ見なければいけないということを胸を痛くして見ていますが、じゃあ私たちはどうなんですか? スタジオにスポンサーさんたちがスーツ着てずらっと入ってきたら、私たち発言変わりませんか?」」…中略「「人というのは国にかかわらず自分の日常にある権力にいかに自分の言動が左右されるか」と指摘」。
賢明な人だ。ああ、上野千鶴子先生に学んだのか。それなら、これくらいは言えそうだ。
「バラエティー番組らしからぬコメントに、スタジオ内は静まりかえり、司会の坂上忍は「私にはいまいち理解できなかった」とスルーして場を和ませた」
まあ、バラエティ番組ということで、場違いなコメントではあったわけですが。
しかし、きちんとバラエティ番組的にクリアもできたはずで、そこは器を問われるところか。
当然のこと、違いは全人生・全人格的に監視されるかどうか、にある。
たとえば、分かりやすくはスポンサーさんに枕営業を要求された場合、まあ従わざるを得ないような権力を感じる、断れば、芸能人としての人生は終わるだろう―とか。だが、実際に断った場合でも、一族郎党まとめて粛清(※スターリン的意味で)されるとは、信じがたいのではないか。いやまあ、陰に陽にあれこれ圧迫はされるかもしれないが、しかしこの国では、最高権力者のはずだろう首相を口汚く罵っていても逮捕されない。飲み屋で、今回のスポンサーがいかにアレかとくだをまくことはできる、しかし―というわけだ。
そいえば上野千鶴子氏については最近炎上したようで:
何やら上野千鶴子氏の発言が話題になってるようだが、かつて「賃金が上がらないといっても、外食せずに家で鍋をつついて、100円レンタルのDVDを見て、ユニクロを着ていれば、十分に生きて行けるし、幸せでしょう?」と言ったことは忘れてないぞ。http://t.co/4ChYeN9Ydz
— シーシュポス労働 (@ystt) 2015年8月27日
上野千鶴子が貧しいはずがない。その時点で既に平等ではない。典型的な「既に成功を収めて生活にゆとりがある高齢者のたわごと」のようにしか読めない。..「上野千鶴子「日本人は多文化共生に耐えられないから移民を入れるのは無理。平等に..」https://t.co/FzS5ail3rm
— キク☆マコ☆(3/2ベアーズ) (@kikumaco) 2017年2月12日
上野千鶴子先生だけではなく、内田先生とか志位さんとかその他諸々、資本主義の恩恵をたっぷり受けて肥え太った有名どころの金持ちな老人がこぞって毎度毎度「豊かさを捨てよう!キャンペーン」はってるのって不愉快極まりないんですけど。
— おかだまゆこ (@mayukookada) 2017年2月12日
主要客層にはうけるような言論を売るという点、お見事というべきではあろう。頑張って褒めれば、こういうくらいになろう。
QT:「穏やかに貧しくなっていく」という上野千鶴子氏の発言について。当アカウントの固定ツィに記しているとおり、少なくとも欧州の社民主義は社会を平等に豊かにするためのプラグマティズムであり、氏の言う「本当の社民主義」とは違うものです。https://t.co/dvKyjBbvMs
— スウェーデン政治経済情報 (@sweden_social) 2017年2月12日
(承前)欧州では豊かさ忌避するという方向性は以前は社民党ではなく緑の党によく見られた。しかし最近ではドイツや北欧など政権を担ううちにユートピア的姿勢から、豊かさを維持しつつ平等性を高める姿勢に変わってきた。とにかく上野氏の言には、生産と消費という経済的視点からの考察が欠けている。
— スウェーデン政治経済情報 (@sweden_social) 2017年2月12日
自分たちの主張を支えるために頼れる「先生」たちが、もうボケ始めそうな世代にしかいなくなりつつある問題を、メディアはどのように考えているのだろう。 https://t.co/SB0ux7BiTQ
— 増田の准教授 (@ProfMasuda) 2017年2月13日
…だからさあ、せっかく僕の出世に関与したんだから、もののついでで僕を使えばよかったのに(過去形)、と某機関のことも思いながら、メモ。
最高権力者をおちょくることに、何の遠慮が必要か。 https://t.co/n4PJLJ0QTX
— 山口二郎 (@260yamaguchi) 2017年2月13日
山口二郎先生でも、上野先生にくらべたら”貫目”が足りんかな。上野先生であれば、一世を風靡するようなきらびやかさがあった。山口先生は―「民主党のブレーン」様で―…いや、一時は政権党だった党のブレーンだったなら、貫目に不足はふつうでないはずだなあ。
てか、ちょっとのストレスでお腹痛くてトイレから出られなくなっちゃうような奴が、勝手に憲法変えて、勝手に戦争始めて、ピンチになったら、自分はトイレから出られなくなって、その間に若者がバタバタ死んで、そんなんでいいんですかね?そういう問題なんじゃないの?
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2017年2月13日
そんなに病弱だったらゴルフばっかりやってんじゃねーよ位、骨のあるメディアだったら、言っていいし、言うべきである。いつからうちの国は旧ソ連みたいになった????闘わないリベラル新聞、おべっかお追従の極右新聞、どっちも実に腹立つし、ムカつくね。
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2017年2月13日
この神原氏も同様。いや、新聞記事等に出てくることがある神原氏とこのアカウントの中のひとが同一人物であれば、の話だが。
勿論、「旧ソ連」云々についても、本記事冒頭に類似したかたちで反論できるだろう。
とゆーか、本気で旧ソ連云々いうなら、憂うべきは旧ソ連水準に達しない(らしい)我が国メディアだろう。「市民の支持をうけない反政府派デモは国会議事堂前で聞く者もいないシュプレヒコールをあげています」とか言ってきたなら、大したものだ―真に打破すべき邪悪な政権に圧をかけるべく、人民がどこに集まらなければならないか、そういった形で広報する、ということができるのなら。
以前のメモ:
「お母さんがご飯を用意してくれている幸せ」が大好きな男たち。男も飯をつくれよ。
— 上野千鶴子 (@ueno_wan) 2015, 8月 25
「お父さんが家計を支えていてくれる幸せ」が大好きな女たち。女も家族養えよ。 https://t.co/5vDYwEaDSX
— 湘南ポエマー (@o_thiassos) 2015, 8月 25
…上野千鶴子老いたり、だろうか。
あるいは、上野千鶴子の名(の意味)がわかる層(ほぼ、彼女のtweetを見ている層、といえるかもしれない)には適合せず、上野千鶴子の名を知らない、ないしその意味を知らない層へむけて発信・啓蒙するために別個の工夫を要する、だろうか。
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