アディス・アベバで爆弾テロ

　エチオピア首都アディス・アベバで爆弾テロ（推定）。ミニバスが爆発，警察発表によれば3人死亡，9名負傷。目撃証言は3名か4名のbodiesが運ばれていった―というようで，さらに1名は相当の重態であろうと思われるところ。

'Three dead' in Addis Ababa blast 　20 May 2008

　現地時間20日19時30分ごろ，エチオピア外務省近くでの出来事。但し死者・負傷者はみなバスに乗った人である由。爆破の犯行声明はないものの，エチオピアはオロモ解放戦線―エリトリアの支援する―を非難する。こうした事件の際，オガデン解放戦線とともにしばしば非難される対象。

　先月も3名の死亡する爆破事件があった。

　エチオピア・エリトリアは現在，国境の町バドメの領有権問題で緊張が高まったままであるところ。UNの国境委員会はこれをエリトリアに配分したが，実効支配のエチオピアは大人しく渡そうとしない，「マテ，話し合おう」。これに対してエリトリアが「早く出て行けそこは僕のものだ，会話の余地などあるものか」と国連停戦監視部隊にも意地悪して強硬姿勢。

　地球の裏側からみて，どっちもどっちの態度です。「エチオピアが国連に従わないのが悪いんじゃない！」とお怒りの向きもあるかと思いますが，だからといって暴力的対抗措置が許されるかどうかは極めて疑問。
　アフリカ諸国と会談やるっていうなら，この際日本は，国境問題に関する自分たちの取り組みを大いに喧伝してもよいほどだ。…日本の対応は紳士的だなぁと思う今日この頃。