空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

フランス:「父母」の代りに「親1」「親2」表記を導入とか

2019-02-19 13:12:27 | Newsメモ
The Telegraph Schools in France to replace 'mother and father' with 'parent 1 and 2' under controversial same sex amendment By Henry Samuel, paris 14 FEBRUARY 2019 ? 6:43PM

French schools are to replace the words “mother” and “father” with “parent 1” and “parent 2” under an amendment to a law passed this week.

 親1、親2。機能的である。特に小中学校、さらに高校までだと、親に連絡する場合の順番がはっきりするので、業務上も便利かと思われる。いや実務上、そうしてるところも結構あるのとちがうかな、日本でも。望ましい連絡時間を書いてもらう、とかの亜流と評価可能だろうが。

Supporters of the change say it will stop discrimination against same sex parents but critics argue it “dehumanises” parenthood, is “ugly” and could lead to rows over who gets to be “parent 1”.

 dehumanizeというのは「おれを番号で呼ぶなー!」ってことを含むだろう。いやもう、ほんと、ディストピアですな、この点では。
 誰がparent1か、という問題は、それ、連絡順という実際の必要とリンクさせればいいんじゃない?というのは、くりかえし、現場の必要から指摘したいが。

 とまあ、【LGBT問題】を主たる対象としたような課題なのだが、これ、「そぅ」法律案を組み上げ、報道しているからこそ無駄に反発をくらう可能性を意識してほしい。

 連絡順の親a、親bなら、電話をかけられる側にだって利益があるんだ。その利益は、世間の9割を占めるだろう男女カップルのためにもなる。だから導入しましょうねー、親に連絡する必要のたかい小学校・中学校から導入しますー、ああー、それで慣れた形式をその後も続けておいたほうがいいでしょうねー、高校もそうしますわー、これでいいのと違うか。

 そうではなく、少数派の権利を守るために、その少数派を基準にした様式を、その必要がないほかの大多数派にも同様に当てはめ、かつその際いままでなかった問題が発生する―このあたりに無用な軋轢を発生させる余地がでてくる。

 例えばトイレだが(学生からの意見・質問があった)。

 いわゆる多目的トイレを増設することで多様な性自認の子にも対応する、ということでよいではないか、これなら合意をとりやすく、予算もとりやすいだろう、今現にそうであるように―と、現在の権利・待遇改善のための話をしたら、”では、多様な性自認の子は多目的トイレに入るべきだということか”云々と言ってきた子がいたのだな。

 そうは言っていない。
 中身女で身体が男の場合、その身体的特徴から、どうしても男子トイレのほうが合理的ではあろう。ところが性自認の問題で男子トイレを使えない、使うときの精神的負荷に耐えにくいこともある、そんなときのために、まあまずは手足のきかない身体障害者向けに整備が進んでいる多目的トイレをつかえばいいわけだ―と、さしあたり現時点でできる妥協点の話をしたのだ。あと広いトイレはありがたいし、使用頻度がそこそこひくく抑えられているスペースの存在は超下痢したときとかにありがたいし―

 とまあ、左様に、全体の利益にもなるから―と持っていけば、いますこし反発も抑えられるんじゃないだろうか、と。

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