空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリランドはプントランドより多数の離反者を得る:ソマリア

2007-11-22 12:02:03 | ソマリア関連
 ソマリランドの報道機関,ソマリランドタイムスの報道です。
 プントランドとの係争地,スール県都ラス・アノドからの情報によれば木曜,プントランドから多数の離反者が出てソマリランド軍に合流。3名の高位の警官などを含むと言う:

Somaliland Times Puntland Security Forces Defect To Somaliland Las Anod, 17 November, 2007 (SL Times)

 Saeed Ahmedさんは高位の警官。木曜,部下50―55名を伴ってソマリランド側に付く。彼はスール県警察の長であって,先月ソマリランドがスールを奪った際,ガローウェに逃走したという。

 Ayn地方警察長官Ahmed M Hassan氏も離脱者の一人。彼は前Ayn副市長Jama Ismail Dhimbil氏をも伴い,ソマリランドへ投降。

 前プントランド内務相Ahmed Habsade氏は既にソマリランドにつき,反プントランドのスール県勢力を糾合しております。

 なおソマリランド軍指導者Nuh Ismail Tani将軍は,先日のソマリランドからの離脱者が敵側にもっていった車両は8台ではなく,2台であると主張。…どっちみち不名誉な話ですけどね。

 そんなわけで,ソマリアは寧ろ三国志の状態を呈する感のある今日この頃。
 ちなみに渦中のDhulbahante支族は中立でしょうか? プントランドからもソマリランドからも独立に支族会議の結論を出す…ご意向のようです。
 ユースフ暫定大統領はプントランド軍を南部に引っ張っておりますが,そのうち数百はDhulbahante支族だとか。有力協力者にして反植民地闘争で名のある部族の様子です。影響力のある会議と申せましょう。

Garowe Online Tensions grow in north Somalia as clan conference concludes Nov 21, 2007

参考:一大佐とその部隊がプントランドに帰順:ソマリア(空野雑報)


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