空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

スウェーデンが一時的に国境での入国チェックを導入する意向 他

2015-11-12 17:23:31 | Newsメモ
BBC Migrant crisis: Swedish border checks introduced 11 Nov 2015

 冒頭のヴィデオのキャプション、「移民に対する態度を変えつつある」というのがもう全編の内容を言い表している。
 まあある種の人々に「ねぇねぇいまどんな気持ち?」とか言いたくなるニュースではある。私は基本、左派理想主義の立場なんだけど。

 なお、難民の大量の新来に関して、警察が公共秩序の乱れの可能性を警告したことを受けてのことで、まあ脊椎反射で生きている人々は”これだから警察は”とか言えばいいと思う。

 一応、この「一時的」は木曜昼から10日ということになっている。ただまあ、今年は難民たちは既に20万人ほどもスウェーデンに進入したそうで。

 …政府側としては、難民申請者の数を制限しようとしてのことではない、そうではなく、難民申請者の流れにより適切なコントロールを加えたいのだと説明している。

"Our signal to the rest of the EU is crystal clear - Sweden is the country that has shouldered the greatest responsibility for the refugee crisis.
"If we are to cope with this mutual challenge, the other countries must take their responsibility."


 ―しかし破綻も間近いと思われるが(スウェーデンの人口は約1000万人)。ドイツが、難民を最初の入域ポイントに差し戻すぞ、ただしギリシャを除く!なんてことを言って、これにハンガリー外相曰く「"The Dublin system is dead."

 マルタ島でのサミットは、アフリカ諸国へ金銭の援助を与えることを約する様子。

BBC Sweden far-right party makes gains from migrant crisis 11 Nov 2015 By Katya Adler

 スウェーデンではネオナチ風味の党派がだいぶ勢力をもって、移民・難民キャンプへ放火しろだのと騒ぎをおこして新聞の常連になっちゃっている。それもまあそれなりの根拠なりがあるのであり、なんでもアラビア語で「asylum」と検索をかけると、スウェーデンが第一候補に出てくるとかなんとか。

 とりあえず、既に人道上の問題であったりする。これから冬になるのに、スウェーデンでは難民にテントをあてがっている。うん、ダメだろう、それ。とはいえ急速に収容所を建てるにしても金はかかるし時間はかかるし。

 そして、下手したら移民について語るだけでレイシスト扱いされかねないとか。でも、スウェーデンはあまり大きな国ではない。というか小さい。にも拘らず、こんな急速に難民移民が入ってくるのでは、扱いきれないということは誰もが気付き始めている―はずだ、と。

 7歳のような子供が難民としてくれば、まあ助けてやりたいというのが人の情ではあろうが、スウェーデンの法はこの子供が難民として認められれば、自動的に保護者も難民認定するのだとか。

BBC Migrant crisis: Slovenia to put up 'temporary technical obstacles' 10 Nov 2015

 スロヴェニアはクロアチアとの国境に有刺鉄線をはりめぐらす意向。国境をむやみやたらに越えないよう、border crossingのほうへ移動するようにするものである、”国境を閉じる”ものではないと強調。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みていた記事メモ(2015-11-11) | トップ | パリ・大規模テロ事件;欧州... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Newsメモ」カテゴリの最新記事